ホジキンリンパ腫の新薬ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)とは

2017年11月30日、抗PD-1抗体薬であるペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ;以下キイトルーダ)は、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫に対する効能・効果を追加する国内製造販売承認事項一部変更の承認を取得した。

今回の承認は、再発または難治性の古典的ホジキンリンパ腫患者(N=210人)に対し、3週間に1回キイトルーダ200mg単剤療法を投与し、主要評価項目として客観的奏効率ORR)、副次評価項目として完全奏効率(CRR)、全生存期間OS)、無増悪生存期間PFS)などを検証した国際共同第のII相であるKEYNOTE-087試験の結果によるものである。

本試験の結果、主要評価項目である客観的奏効率(ORR)69.0%(95%信頼区間:62.3%-75.2%)、副次評価項目である完全奏効率(CRR)は22.4%(95%信頼区間:16.9%-28.6%)、全生存期間(OS)中央値は未到達、無増悪生存期間(PFS)中央値は10.8ヶ月(95%信頼区間:8.3ヶ月-未到達)を示した。

一方の安全性として、全グレードの治療関連有害事象(TRAE)発症率は68.6%(N=144人)、10%以上の患者で確認された主な副作用は、甲状腺機能低下症12.4%(N=26人)、発熱10.5%(N=22人)。また、重篤な治療関連有害事象(TRAE)発症率は5.2%(N=11人)、2人以上の患者で確認された主な重篤な副作用は肺臓炎1.4%(N=3人)、呼吸困難1.0%(N=2人)。

以上のKEYNOTE-087試験の有効性、安全性の結果に基づき、キイトルーダは”再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫”の効果・効能で製造承認を取得した。

ホジキンリンパ腫の新薬ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)の薬剤概要

製品名

キイトルーダ

一般名

ペムブロリズマブ

用法用量

通常、成人には、ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)として、1回200mgを3週間間隔で30分間かけて点滴静注する

効能効果

再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫

主な副作用

甲状腺機能低下症、発熱など

製造承認日

・2017年11月30日(日本)

薬価

75,100円:キイトルーダ点滴静注20mg
364,600円:キイトルーダ点滴静注100mg

ホジキンリンパ腫の新薬ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)の作用機序

@asco

本薬はヒトPD-1に対する抗体であり、PD-1とそのリガンド(PD-L1及びPD-L2)との結合を阻害することにより、腫瘍特異的な細胞傷害性T細胞を活性化させ、腫瘍増殖を抑制すると考えられる

ホジキンリンパ腫の新薬ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)の最新文献

1)PD-1 Blockade with Pembrolizumab in Patients with Classical Hodgkin Lymphoma after Brentuximab Vedotin Failure: Safety, Efficacy, and Biomarker Assessment

文献の概要

自己造血幹細胞移植後、またはブレンツキシマブベンドチン投与後の再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫の患者さん31人に対して、キイトルーダ(ペムブロリズマブ)を投与して、その有効性(完全奏効率)または安全性を検証した試験。その結果、5人の患者さんが完全奏功を達成し、安全性プロファイルにも問題ないことが判った。

文献の出典

blood

文献の発刊日

2015年12月3日

2)Phase II Study of the Efficacy and Safety of Pembrolizumab for Relapsed/Refractory Classic Hodgkin Lymphoma

文献の概要

再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫の患者さん210人に対して、キイトルーダ(ペムブロリズマブ)を投与して、その有効性(完全奏効率)または安全性を検証した試験。投与された患者さんの前治療としては自家造血幹細胞移植とアドセトリスブレンツキシマブベドチン)の治療後、自家造血幹細胞移植後、アドセトリス(ブレンツキシマブベドチン)の治療が施工されたいた。その結果、5人の患者さんが完全奏功を達成し、安全性プロファイルにも問題ないことが判りました。

文献の出典

Journal of Clinical Oncology

文献の発刊日

2017年4月25日

ホジキンリンパ腫の新薬ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)の口コミ

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その他医療関係者のコメント

ホジキンリンパ腫の新薬ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)の治験情報

1)Study of Pembrolizumab (MK-3475) vs. Brentuximab Vedotin in Participants With Relapsed or Refractory Classical Hodgkin Lymphoma (MK-3475-204/KEYNOTE-204)

治験の概要

再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫の患者さんに対して、ペムブロリズマブまたはブレンツキシマブベンドチンを投与して、PFS(無増悪生存期間)OS(全生存期間)を比較検証する治験

治験の期限

2018年3月

参考資料

1)MSD株式会社プレスリリース
2)造血器腫瘍診療ガイドライン


造血器腫瘍診療ガイドライン

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