肝細胞癌の新薬カボザンチニブについて

進行肝細胞癌(HCC)患者さんに対する化学療法の標準治療はソラフェニブです。ソラフェニブが標準治療となったのは2013年における肝癌診療ガイドラインの改定の時です。

この改定以降、現在もソラフェニブが進行肝細胞癌患者さんの標準治療になりますが、次なる課題はソラフェニブ治療後の二次化学療法です。

この治療ラインにおける標準治療は現在のところ肝癌診療ガイドラインでは定められておりませんが、2016年頃になって漸くこの治療ラインにおける標準治療が定まりそうな機運があります。それは、

カボザンチニブ

がプラセボと比較してOS(全生存期間)を延長することが証明されたからです。

カボザンチニブの薬剤概要

製品名

COMETRIQ

一般名

カボザンチニブ(cabozantinib)

用法用量

カボザンチニブとして60mg/日を経口投与する

効能効果

未定(根治切除不能又は転移性の肝細胞癌)

主な副作用

未定(下痢、手足症候群、血小板減少)

製造承認日

未定

カボザンチニブの作用機序

@Cometriq

カボザンチニブは、MET、VEGFR、AXLなどのチロシンキナーゼの活性を阻害することで抗腫瘍効果を発揮する

カボザンチニブの最新文献

1)Cabozantinib in hepatocellular carcinoma: results of a phase 2 placebo-controlled randomized discontinuation study

文献の概要

Child-Pugh分類Aの肝機能を有する肝細胞癌患者さんに対してカボザンチニブ単剤を投与する群と、プラセボを投与する群とに分けて、その有効性(病勢コントロール:奏効率がPRもしくはSD)を検証した試験。その結果、有効性はプラセボと比べてカボザンチニブ群の方が高いことが判った。

文献の出典

Annals of oncology

文献の発刊日

2
2017年2月28日

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カボザンチニブの治験情報

1)Study of Cabozantinib (XL184) vs Placebo in Subjects With Hepatocellular Carcinoma Who Have Received Prior Sorafenib (CELESTIAL)

治験の概要

ソラフェニブの前治療歴のある進行性肝細胞癌癌患者さんに対してカボザンチニブ単剤を投与する群と、プラセボを投与する群とに分けて、そのOS(全生存期間)を検証した治験

治験の期限

2016年10月

参考資料

1)科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン 2013年版
2)武田薬品工業株式会社プレスリリース


科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン 2013年版


この記事に利益相反はありません。

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