外科治療

腎盂・尿管がんの外科治療としては、標準的には腎尿管全摘術が行われます。最近では、腹腔鏡を併用して手術を行うことが多くなってきました。がんの部位によっては、膀胱部分切除術を一緒に行うこともあります。また、画像所見等に応じて、リンパ節郭清術を追加で行うこともあります。

腎温存治療
腎機能障害があったり、単腎であったりすることによって、病変のある腎を丸ごと摘出すると透析になってしまうような場合に、腎盂・尿管がんの腫瘍が小さければ、部分切除術が行われることはありますが、標準的ではありません。

薬物療法

腎盂・尿管がんの治療に用いられる薬は、目的によって2種類に分けることができます。

BCG:腎盂・尿管がんに対する治療
腎盂・尿管がんのうち、Cisと呼ばれるタイプの上皮内を這っていくようながんに対して行う治療です。再発や進行のリスクが高いCisには、BCG(ウシ結核菌の毒性を弱めたもの)の注入が有効とされています。小学校のときに結核のワクチンとして打った記憶のある方もいるのではないでしょうか。

腎盂・尿管がんではデータが少ないのですが、同じ組織型の膀胱がんに対しては標準的治療として確立されており、腎盂・尿管がんにも使用されることがあります。

BCGが腎盂・尿管がんに効果があるとされる理由としては、BCGの注入によって免疫に関わる細胞が活性化され、がん細胞を認識して排除するNK細胞や細胞障害性T細胞を活性化されることが考えられます。

化学療法:転移性・再発性がんに対する治療
転移性・再発性腎盂・尿管がんには、GC療法(ジェムザール・シスプラチン療法)とよばれる、抗がん剤を用いた治療が行われます。


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