悪性リンパ腫とは

悪性リンパ腫は、リンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)のがんです。リンパ球は骨髄で作られるリンパ系幹細胞から分化した白血球の1種です。組織学的にホジキンリンパ腫(HL)、または非ホジキンリンパ腫(NHL)に大別され、HLは病理組織検査でリード・シュテルンベルグ(Reed-Sternberg)細胞やホジキン(Hodgkin)細胞、リンパ球優位型(lymphocyte predominant)細胞の存在確認が鑑別条件とされます。

それ以外はNHLで、がん化した細胞の特徴(由来や成熟度、染色体・遺伝子)により細分されています。日本国内では90%以上がNHLです。

日本人に多い非ホジキンリンパ腫(NHL)の患者数は増加傾向にあり、2005年では人口10万人あたり13.3人でした。3:2の割合で男性に多く、65歳から74歳が発症のピークとされています。

原因

悪性リンパ腫の原因は明らかではなく、遺伝子変異やがん遺伝子活性化が関与すると考えられています。成人T細胞白血病/リンパ腫(ATL)はヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)の感染です。また、HLの一部原因はEBウイルス潜伏感染の関与も示唆されています。

症状

首や腋の下、足の付け根などリンパ節の多いところに痛みのないしこり(腫瘤)が発生し、その後、しこりが持続的に増大し、全身に広がる可能性があります。がんはリンパ節以外のあらゆる臓器・組織に発生します。健康診断でしこりが発見されるか、または3大全身症状(発熱、体重減少、著しい寝汗)の発症をきっかけに医療機関を受診する場合も多いです。

検査・診断

身体所見や血球算定などを含む一般検査、CTやX線など画像診断の他、悪性リンパ腫の確定診断には病理組織検査が必須です。適切な病変の生検で組織を採取し、組織切片の通常染色や免疫組織化学解析により、悪性リンパ腫に特徴的な分子の存在を特定、定量します。

主な測定項目はCD3、細胞質内CD3ε、CD5、CD45、CD20、CD79a、CD10、免疫グロブリン(細胞質内免疫グロブリン)、CD56、CD15、CD30、cyclin D1、bcl-2、bcl-6、MIB1(Ki-67)、EBER などです。その他、染色体検査、遺伝子検査なども可能な限り実施します。

参考:日本血液学会造血器腫瘍診療ガイドライン、日本癌治療学会がん診療ガイドライン、国立がん研究センターがん情報サービス、国立がん研究センター希少がんセンター、日本造血細胞移植学会ガイドライン

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