この記事の3つのポイント
・治療歴のあるミスマッチ修復機能欠損のない進行/再発子宮体がんを対象とした第2相試験
・バベンチオ+インライタの有効性・安全性を検証
・有望な抗腫瘍効果と安全性シグナルを示す
・治療歴のあるミスマッチ修復機能欠損のない進行/再発子宮体がんを対象とした第2相試験
・バベンチオ+インライタの有効性・安全性を検証
・有望な抗腫瘍効果と安全性シグナルを示す
2024年03月16-18日、米サンディエゴで開催されたThe SGO Annual Meeting on Women’s Cancerにて、治療歴のあるミスマッチ修復機能欠損のない進行/再発子宮体がんに対する抗PD-L1抗体薬バベンチオ(一般名:アベルマブ)+血管新生阻害薬インライタ(一般名:アキシチニブ)併用療法の有効性、安全性を検証した第2相試験の結果が公表された。
本試験は、治療歴のあるミスマッチ修復機能欠損のない進行/再発子宮体がん患者(N=35人)に対して、バベンチオ+インライタ併用療法を実施し、評価項目として奏効率(RR)、無増悪生存期間(PFS)等を検証した試験である。
本試験の結果、14人(40%)の患者で奏効が確認され、そのうち2人(5.7%)の患者で完全奏効(CR)が確認された。また、奏効は漿液性がん、明細胞がん、がん肉腫等の全ての子宮内膜癌のサブタイプで確認された。PFSの中央値は7ヶ月、6ヶ月無増悪生存率は40%(N=14人)を示した。
以上の試験の結果より、発表者であるLee氏らは「ミスマッチ修復機能欠損のない進行/再発子宮体がんに対するバベンチオ+インライタ併用療法は、抗腫瘍効果が良好であることが示されました。本治療は、既に有効性が示されているキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)+レンビマ(一般名:レンバチニブ)併用療法よりも安全性が高く、抗腫瘍効果も優れる可能性があります」と述べている。
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