武田薬品工業株式会社は9月29日、前治療歴を有する転移性大腸がん(mCRC)に対する治療薬として、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)1/2/3に選択的な経口チロシンキナーゼ阻害薬フルキンチニブについて、厚生労働省に製造販売承認申請を行ったことを発表した。
今回の申請は、前治療歴を有するmCRCを対象にフルキンチニブ+最良の支持療法(BSC)群とプラセボ+BSC群を比較検討した国際共同第3相FRESCO-2試験(日本も参加)、および中国で実施された海外第3相FRESCO試験に基づくものである。
フルキンチニブは、既に2023年5月に米国食品医薬品局(FDA)における新薬承認申請のの優先審査に指定されており、2023年6月には欧州医薬品庁(EMA)における製造販売承認申請(MAA)も受理されている。
今回の申請を受けて、同社のグローバル メディカル アフェアーズ オンコロジーのヘッドであるAwny Farajallah氏は、「日本における大腸がんの罹患率は男女合わせて1位、その死亡数は2位と年々増え続けており1、新たな治療オプションが待ち望まれています。欧米での申請に続き、日本においても、フルキンチニブの製造販売承認申請を通して、疾患に苦しむ患者さんに、この革新的な治療薬をお届けするための新たな一歩を踏み出せたことを嬉しく思います」と述べている。
参照元:
武田薬品工業株式会社 プレスリリース
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