「個人情報保護方針」及び「個人情報の取扱いについて」改訂のお知らせ

プラチナ系抗がん剤治療後に病勢進行した転移性尿路上皮がんに対するキイトルーダ+ヒト血清アルブミン併用療法、全生存期間14.6ヶ月を示すJournal of Clinical Oncologyより


  • [公開日]2022.08.31
  • [最終更新日]2022.08.31
この記事の3つのポイント
・プラチナ系抗がん剤治療後に病勢進行した転移性尿路上皮がん患者が対象の第2相試験
キイトルーダ+ヒト血清アルブミン(sEphB4-HSA)併用療法有効性安全性を検証
全生存期間は14.6ヶ月、無増悪生存期間は4.1ヶ月であり、過去の抗PD-1抗体薬単剤のデータに対して延長した

8月19日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にてプラチナ系抗がん剤治療後に病勢進行した転移性尿路上皮がん患者に対する抗PD-1抗体薬であるキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ、以下キイトルーダ)+ヒト血清アルブミン(sEphB4-HSA)併用療法の有効性、安全性を検証した第2相試験(NCT02717156)の結果がUSC Norris Comprehensive Cancer CenterのSarmad Sadeghi氏らにより公表された。

本試験は、プラチナ系抗がん剤治療後に病勢進行した転移性尿路上皮がん患者(N=70人)に対して21日ごとに1日目にキイトルーダ+1、8、15日目にヒト血清アルブミン(sEphB4-HSA)を投与し、主要評価項目として全生存期間(OS)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、客観的奏効率ORR)、奏効持続期間(DOR)などを比較検証した第2相試験である。

本試験が開始された背景として、標準治療後に病勢進行した転移性尿路上皮がんの予後は不良であり、本患者に対する免疫チェックポイント阻害薬単剤での奏効率は低率であり、アンメットメディカルニーズが高い。以上の背景より、プラチナ系抗がん剤治療後に病勢進行した転移性尿路上皮がん患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ+ヒト血清アルブミン(sEphB4-HSA)併用療法の有用性を検証する目的で本試験が開始された。

本試験のフォローアップ期間中央値22.9ヶ月時点における結果は下記の通りである。主要評価項目である全生存期間(OS)中央値は14.6ヶ月(95%信頼区間:9.2~21.5ヶ月)を示した。副次評価項目である客観的奏効率(ORR)は37%(95%信頼区間:26-48%、N=26人)を示し、無増悪生存期間(PFS)中央値は4.1ヶ月(95%信頼区間:1.5~5.7ヶ月)を示した。

また、EphrinB2を発現した患者(N=46人)における全生存期間(OS)中央値は21.5ヶ月(95%信頼区間:12.4ヶ月~未到達)、客観的奏効率(ORR)は52%(95%信頼区間:37-67%)、無増悪生存期間(PFS)中央値は5.7ヶ月(95%信頼区間:2.7~27.9ヶ月)を示した。

以上の第2相試験の結果よりSarmad Sadeghi氏らは「プラチナ系抗がん剤治療後に病勢進行した転移性尿路上皮がん患者に対する抗PD-1抗体薬キイトルーダ+ヒト血清アルブミン(sEphB4-HSA)併用療法は相乗効果があり、過去の抗PD-1抗体薬単剤の臨床結果に比べて全生存期間(OS)、客観的奏効率(ORR)を改善しました」と結論を述べている。

EphrinB2 Inhibition and Pembrolizumab in Metastatic Urothelial Carcinoma(J Clin Oncol. 2022 Aug 19;JCO2102923. doi: 10.1200/JCO.21.02923.)

×

膀胱がんの治験・臨床試験広告


この記事に利益相反はありません。