・再発又は難治性のALK陽性ALCLに、アレセンサが新たな治療選択肢として追加
2020年2月21日、中外製薬株式会社(以下、中外製薬)は、抗悪性腫瘍剤/ALK阻害剤アレクチニブ塩酸塩(商品名:アレセンサカプセル150mg)(以下、アレセンサ)について、「再発又は難治性のALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫」に対する適応拡大の承認を、厚生労働省より取得したことを発表した。
今回の承認は、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構の「革新的がん医療実用化研究事業」として2015年5月から実施された医師主導治験(ALC-ALCL試験)の成績に基づいている。
ALC-ALCL試験では、6歳以上(6~70歳)の再発又は難治性のALK陽性ALCL患者10例を対象に、奏効率(主要評価項目、中央委員会判定)および安全性を検討した。
主要評価項目である奏効率は80.0%(両側90%CI: 56.15~95.91%)であった。
副作用は全例で認められ、主な副作用は斑状丘疹状皮疹40.0%(4/10例)、上気道感染、気管支炎および血中アルカリホスファターゼ増加がそれぞれ30.0%(3/10例)であった。
添付文書情報 ※下線部分が追加 一般的名称:アレクチニブ塩酸塩 商 品 名:アレセンサ カプセル150mg 効能又は効果: ・ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん ・再発又は難治性のALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫 用法及び用量: 〈ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん〉 通常、成人にはアレクチニブとして1回300mgを1日2回経口投与する。 〈再発又は難治性のALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫〉 通常、アレクチニブとして1回300mgを1日2回経口投与する。 ただし、体重35 kg未満の場合の1回投与量は150 mgとする。参考 ALK阻害剤「アレセンサ」 再発又は難治性のALK融合遺伝子陽性の未分化大細胞リンパ腫に対する効能・効果追加の承認申請について(2019年6月3日プレスリリース)
参照元:
中外製薬ニュースリリース