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マントル細胞リンパ腫 ベルケイドを効能追加 6/26

[公開日] 2015.06.28[最終更新日] 2015.06.28

6月26日、ヤンセンファーマ株式会社はボルテゾミブ(商品名:ベルケイド)の「マントル細胞リンパ腫」に対する効能追加の承認を取得したことを発表しました。 ベルケイドはプロテアソーム阻害作用を有する薬剤であり、日本においては多発性骨髄腫の治療薬として発売しており、海外ではそれに加え「マントル細胞リンパ腫」の治療薬として80ヵ国以上で承認されていました。 「マントル細胞リンパ腫」は悪性リンパ腫の約3%という稀な疾患であり、発症年齢は60歳代半ばとされます。しかし、予後はあまり良くなく、全生存期間の中央値は4~5年といわれています。 そのため、厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で関連学会から開発要請を受けていました。 本剤の適応追加により、マントル細胞リンパ腫の患者さんへ新しい治療選択肢を提供できることになるでしょう。 ヤンセンファーマ株式会社のプレスリリースはコチラ 【プロテアソーム阻害について】 プロテアソームは、細胞が分裂した際に作られたタンパク質の余りを分解する酵素です。細胞分裂した際に作られたタンパク質の余りが分解されないままでいると、細胞は自殺(アポトーシス)しています。よって、プロテアソームを阻害することにより、がん細胞を自殺に追い込むことができるのです。 記事:可知健太
ニュース 悪性リンパ腫 希少がん

3Hクリニカルトライアル株式会社 執行役員 可知 健太

オンコロジー領域の臨床開発に携わった後、2015年にがん情報サイト「オンコロ」を立ち上げ、2018年に希少疾患情報サイト「レアズ」を立ち上げる。一方で、治験のプロジェクトマネジメント業務、臨床試験支援システム、医療機器プログラム開発、リアルワールドデータネットワーク網の構築等のコンサルテーションに従事。理学修士。

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