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未治療の転移性腎細胞がんに対するテセントリク+アバスチン併用療法、ステーント単剤療法よりも無増悪生存期間(PFS)を3.5ヶ月統計学的有意に延長

[公開日] 2018.02.14[最終更新日] 2018.02.14

2018年2月8日より10日までアメリカ合衆国・カリフォルニア州で開催されている米国泌尿器癌シンポジウム(ASCO GU2018)にて、未治療の転移性腎細胞がん患者に対するアテゾリズマブ(商品名テセントリク;以下テセントリク)+ベハジズマブ(商品名アバスチン;以下アバスチン)併用療法の有効性を検証した第III相のIMmotion151試験(NCT02420821)の結果がMemorial Sloan Kettering Cancer Center・Robert J. Motzer氏らにより公表された。 IMmotion151試験とは、未治療の転移性腎細胞がん患者(N=915人)に対して3週に1回の投与間隔でテセントリク1200mg+アバスチン15mg/kg併用療法を投与する群、または1日1回スニチニブ(商品名スーテント;以下スーテント)50mgを4週間投与しその後2週間休薬、これを1コースとして投与を繰り返す群に1:1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目としてPD-L1発現率1%以上のPD-L1陽性患者における主治医評価による無増悪生存期間(PFS)、全ての患者における全生存期間(OS)を比較検証した多施設共同オープンラベルの第III相試験である。 本試験のフォローアップ期間中央値15.0ヶ月時点における結果、主要評価項目であるPD-L1陽性患者における主治医評価による無増悪生存期間(PFS)中央値はテセントリク+アバスチン併用療法群11.2ヶ月、スーテント単剤療法群7.7ヶ月、テセントリク+アバスチン併用療法群で病勢進行または死亡のリスクが26%統計学的有意に減少することが証明された。また、ITT集団における無増悪生存期間(PFS)でも、テセントリク+アバスチン併用療法群で病勢進行または死亡のリスクが17%減少することが証明された。 全生存期間(OS)中央値においてはテセントリク+アバスチン併用療法群、スーテント単剤療法群の間で統計学的有意な差は確認されていないため、イベント数が十分に達した時のアップデート解析の結果が待たれる。 一方の安全性としては、治療関連有害事象(TRAE)発現率はテセントリク+アバスチン併用療法群40%に対してスーテント単剤療法群54%を示した。また、治療関連有害事象(TRAE)のために投与中止になった患者の割合はテセントリク+アバスチン併用療法群12%に対してスーテント単剤療法群8%を示した。 以上のIMmotion151試験の結果よりRobert J. Motzer氏らは以下のように結論を述べている”診断後5年の生存率が20%未満である転移性腎細胞がんのような進行の速いがんに対して、テセントリク+アバスチン併用療法が標準治療であるスーテント単剤療法に対して無増悪生存期間(PFS)中央値を3.5ヶ月延長したことは非常に重要です。忍容性も十分に高いので、本治療方法が転移性腎細胞がんの新しい治療選択肢になる可能性はあるでしょう。” IMmotion151: A Randomized Phase III Study of Atezolizumab Plus Bevacizumab vs Sunitinib in Untreated Metastatic Renal Cell Carcinoma (mRCC)(ASCO-GU2018, Abstract No.578)
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山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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