概要
一般名 |
ダブラフェニブメシル酸塩 |
商品名 |
タフィンラー |
治験薬コード |
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一般名英語表記 |
Dabrafenib Mesilate |
商品名英語表記 |
Tafinlar |
種類 |
BRAF阻害剤 |
投与経路 |
内服 |
適応がん種 |
BRAF遺伝子変異を有する悪性黒色腫、BRAF遺伝子変異を有する切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 |
特徴
細胞増殖に関わるシグナルを伝えるタンパク質のひとつに、RAFと呼ばれるものがあります。
がん細胞において、RAFの一種であるBRAF遺伝子に変異が入ることで、異常なBRAFタンパク質が作られると、細胞の増殖シグナルが過剰に亢進し、がんの増殖を促します。
タフィンラーは、この異常なBRAFを阻害することによって、がん細胞の増殖を抑える働きを持つと考えられています。
同じ作用機序を持つ薬に、ゼルボラフ(一般名:ベムラフェニブ)、ビラフトビ(一般名:エンコラフェニブ)があります。
効能・効果
・BRAF遺伝子変異を有する悪性黒色腫
・BRAF遺伝子変異を有する切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
用法及び用量
<悪性黒色腫>
通常、成人にはダブラフェニブとして1回150mgを1日2回、空腹時に経口投与する。ただし、術後補助療法の場合には、トラメチニブと併用し、投与期間は12ヵ月間までとする。なお、患者の状態により適宜減量する。
<非小細胞肺癌>
トラメチニブとの併用において、通常、成人にはダブラフェニブとして1回150mgを1日2回、空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
重大な副作用
有棘細胞癌、悪性腫瘍(二次がん)、心障害、肝機能障害、静脈血栓塞栓症、脳血管障害
参考リンク
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291046