概要
一般名 |
ベネトクラクス |
商品名 |
ベネクレクスタ |
治験薬コード |
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一般名英語表記 |
Venetoclax |
商品名英語表記 |
Venclexta |
種類 |
抗悪性腫瘍剤 |
種類 |
BCL-2阻害剤 |
投与経路 |
経口投与 |
適応がん種 |
再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫、急性骨髄性白血病 |
特徴
アポトーシス抑制タンパク質であるBCL-2は、アポトーシス促進タンパク質(BAX/BAK、BIMなど)と相互作用することで、アポトーシスを抑制する働きを持つ。
ベネトクラクスは、BCL-2と直接結合することでアポトーシス促進タンパク質との結合を阻害し、がん細胞をアポトーシスへと導くことで、抗腫瘍活性を発揮すると考えられている。
効能・効果
再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)
再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫
急性骨髄性白血病
用法及び用量
〈再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)〉
通常、成人にはベネトクラクスとして、用量漸増期は第1週目に20mg、第2週目に50mg、第3週目に100mg、第4週目に200mg、第5週目に400mgをそれぞれ1日1回、7日間食後に経口投与する。その後の維持投与期は、400mgを1日1回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
〈再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫〉
イブルチニブとの併用において、通常、成人にはベネトクラクスとして、用量漸増期は第1週目に20mg、第2週目に50mg、第3週目に100mg、第4週目に200mg、第5週目に400mgをそれぞれ1日1回、7日間食後に経口投与する。その後の維持投与期は、400mgを1日1回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
〈急性骨髄性白血病〉
アザシチジン併用の場合:
通常、成人にはベネトクラクスとして、用量漸増期は1日目に100mg、2日目に200mg、3日目に400mgをそれぞれ1日1回、食後に経口投与する。その後の維持投与期は、400mgを1日1回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
シタラビン少量療法併用の場合:
通常、成人にはベネトクラクスとして、用量漸増期は1日目に100mg、2日目に200mg、3日目に400mg、4日目に600mgをそれぞれ1日1回、食後に経口投与する。その後の維持投与期は、600mgを1日1回、食後に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
重大な副作用
腫瘍崩壊症候群、骨髄抑制、感染症
参考リンク
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291062