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未治療のHER2陽性転移性乳がんに対する初回治療としてのエンハーツ±パージェタ、高い抗腫瘍効果を示す ESMO TAT Congress 2025

[公開日] 2025.03.26[最終更新日] 2025.03.19

この記事の3つのポイント ・未治療のHER2陽性転移性乳がんを対象とした第1b/2相試験のDESTINY-Breast07試験 ・抗HER2抗体薬物複合体エンハーツ±抗HER2抗体パージェタの有効性・安全性を検討 ・高い全奏効率と良好な安全性プロファイルを示す
2025年3月3-5日、フランス・パリにて開催されたESMO Targeted Anticancer Therapies(TAT)会議にて、未治療のHER2陽性転移性乳がんに対する初回治療としての抗HER2抗体薬物複合体(ADC)エンハーツ(一般名:トラスツズマブ デルクステカン)±抗HER2抗体パージェタ(一般名:ペルツズマブ)併用療法の有効性、安全性を検証した第1b/2相試験のDESTINY-Breast07試験の中間解析結果が公表された。 本試験は、未治療のHER2陽性転移性乳がん患者に対する初回治療として、エンハーツ単剤を投与する群(N=75人)、エンハーツ+パージェタ併用療法を実施する群(N=50人)に分け、評価項目として全奏効率(ORR)、無増悪生存期間(PFS)、奏効持続期間(DOR)を検証した試験である。 本試験の結果、ORRはエンハーツ単剤群の77.3%に対してエンハーツ+パージェタ併用群で84.0%を示した。18か月無増悪生存率はエンハーツ単剤群の78.2%に対してエンハーツ+パージェタ併用群で78.8%を示した。DOR中央値は両群とも未到達であった。 一方の安全性として、本試験の中間解析で報告されたエンハーツ+パージェタの安全性データは、それぞれの既知の安全性プロファイルと一致していた。グレード3以上の有害事象発生率はエンハーツ単剤群の53.3%に対してエンハーツ+パージェタ併用群で60.0%を示した。治療中止率はエンハーツ単剤群の12.0%に対してエンハーツ+パージェタ併用群で18.0%を示した。治療関連の間質性肺疾患/肺炎の発症率は両群合計で14.4%で、グレード3の重症例は1人で確認された。 本試験の結果、エンハーツ±パージェタ併用療法のいずれも、未治療のHER2陽性転移性乳がん患者の一次治療として高い奏効率と持続的な治療効果を示す可能性があることが示唆された。 参照元: Trastuzumab deruxtecan shows encouraging overall response rates in untreated HER2-positive metastatic breast cancer(ESMO TAT Congress 2025)
ニュース 乳がん ADCESMOHER2エンハーツトラスツズマブ デルクステカンパージェタペルツズマブ

山田創

製薬会社、オンコロジーメディアの運営を経て、フリーのメディカルライターへ転身。Twitterアカウント「@So_Yamada_」

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