ファイザー株式会社は3月26日、抗悪性腫瘍剤「ベスポンサ 点滴静注用1mg」(一般名:イノツズマブ オゾガマイシン(遺伝子組換え))について、小児の再発又は難治性のCD22陽性の急性リンパ性白血病(ALL)に対する国内における医薬品製造販売承認事項一部変更承認を取得たことを発表した。
今回の承認は、小児の再発又は難治性急性リンパ性白血病を対象とした2つの医師主導治験、国内第1相試験(INO-Ped-ALL-1試験)および海外第1/2相試験(ITCC-059試験)の結果に基づくものである。
ベスポンサは、ヒト化抗CD22モノクローナル抗体に細胞傷害性抗腫瘍性抗生物質カリケアマイシン誘導体であるオゾガマイシンを結合させた抗体薬物複合体(ADC)である。CD22が高発現している細胞に選択的に結合することから、がん細胞への高い殺傷能力と毒性の低減が期待される。
同剤は、日本では2018年1月に、成人の「再発又は難治性のCD22陽性の急性リンパ性白血病」を適応症として承認されていたが、今回の承認によって、小児においても新たな治療選択肢として加わることとなる。
参照元:
ファイザー株式会社 プレスリリース
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