・早期古典的ホジキンリンパ腫患者が対象の第2相試験
・ファーストライン治療としてのオプジーボ+AVD療法の有効性・安全性を比較検証
・3年無増悪生存率は99%、3年全生存率は100%を示した
2022年12月12日、医学誌『Journal of Clinical Oncology』にて早期古典的ホジキンリンパ腫患者に対するファーストライン治療として、抗PD-1抗体薬であるオプジーボ(一般名:ニボルマブ、以下オプジーボ)+AVD(ドキソルビシン+ビンブラスチン+ダカルバジン)療法の有効性、安全性を検証した第2相のNIVAHL試験(NCT03004833)の最終解析の結果がFaculty of Medicine and University Hospital of CologneのPaul J. Bröckelmann氏らにより公表された。
NIVAHL試験とは、早期古典的ホジキンリンパ腫患者(N=109人)に対してオプジーボ+AVD療法を4サイクル実施後、放射線療法(IFRT)30Gyを実施する群(N=55人、concomitantアーム)、またはオプジーボ単剤を4サイクル投与後、オプジーボ+AVD療法を2サイクル実施し、その後AVD療法を2サイクル実施し、放射線療法(IFRT)30Gyを実施する群(N=54人、sequentialアーム)に1対1の割合で振り分け、主要評価項目として完全寛解率(CR)、副次評価項目として無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)などを検証した多施設共同非盲検化の第2相試験である。
本試験の結果、concomitantアーム、sequentialアームの両群における3年無増悪生存率(PFS)は99%(95%信頼区間:97-100%)、3年全生存率(OS)は100%をそれぞれ示した。
以上のNIVAHL試験の最終アップデート解析の結果よりPaul J. Bröckelmann氏らは「早期古典的ホジキンリンパ腫患者に対するファーストライン治療としての抗PD-1抗体薬オプジーボ+AVD療法は、非常に良好な有効性と比較的良好な安全性プロファイルが確認できました」の結論を述べている。
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