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再発/難治性T細胞リンパ腫に対するロミデプシン+キイトルーダ併用療法、客観的奏効率50%を示す米国血液学会議(ASH 2020)


  • [公開日]2021.01.05
  • [最終更新日]2021.01.05
この記事の3つのポイント
・再発/難治性T細胞リンパ腫患者が対象の第1/2相試験
・ロミデプシン+キイトルーダ併用療法の有効性安全性を検証
・全患者における客観的奏効率は50%を示す

2020年12月5日~8日、オンラインミーティングで開催された第62回米国血液学会議(ASH 2020)にて再発/難治性T細胞リンパ腫(TCL)患者に対するヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬であるロミデプシン+抗PD-1抗体であるキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ、以下キイトルーダ)併用療法の有効性、安全性を検証した第1/2相試験(NCT03278782)の結果がUT MDANDERSONのSwami P. Iyer氏らにより公表された。

本試験は、再発/難治性T細胞リンパ腫(TCL)患者に対して21日を1サイクルとして1、8日目にロミデプシン14mg/m2+1日目にキイトルーダ200mg併用療法と投与し、主要評価項目として安全性、客観的奏効率(ORR)、副次評価項目として完全寛解率(CRR)、無増悪生存期間PFS)、全生存期間OS)、奏効持続期間(DOR)などを検証した第1/2相試験である。

本試験が開始された背景として、再発/難治性T細胞リンパ腫(TCL)の治療選択肢は非常に限られている。T細胞リンパ腫(TCL)はTET2、IDH2、DNMT3Aをはじめ複数の遺伝子変異、T細胞リンパ腫(TCL)関連の遺伝子であるCD38、RHOA、FYNをしばし有しており、これらは免疫原性を損なう可能性があるため、免疫チェックポイント阻害薬、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬を併用することで臨床的意義のある有用性が期待される。以上の背景より、再発/難治性T細胞リンパ腫(TCL)患者に対するヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬ロミデプシン+抗PD-1抗体キイトルーダの有用性を検証する目的で本試験が開始された。

本試験に登録された20人の患者背景は下記の通りである。年齢中央値は67歳。性別は男性65%、女性35%。前治療歴は2レジメン以下50%、3レジメン以上50%。前治療歴の種類はCHOP8人、CHOEP3人、EPOCH3人、ブレンツキシマブベドチン+CHP/CHEP/Benda4人、ブレンツキシマブベドチン単剤3人、その他4人。以上の背景を有する患者に対する本試験の結果は下記の通りである。

有効性評価可能であった14人の患者における主要評価項目である客観的奏効率(ORR)は50%、奏効の内訳は完全寛解(CR)5人、部分奏効(PR)2人を示した。最も多くの患者に確認されたグレード3以上の有害事象(AE)は吐き気/嘔吐1人、疲労2人であった。免疫関連有害事象(irAE)により治療中止に至った患者は4人で、免疫関連有害事象(irAE)の内訳はグレード1のサイトカインストーム、グレード3の胃炎、グレード4の大腸炎、グレード2の非感染性肺炎であった。

以上の第1/2相試験の結果よりSwami P. Iyer氏らは「再発/難治性T細胞リンパ腫(TCL)患者に対するヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬ロミデプシン+抗PD-1抗体キイトルーダ併用療法は客観的奏効率(ORR)50%を示しました。また、年齢中央値60歳を超える患者においても忍容性は良好でした」と結論を述べている。

A Phase II Study of Pembrolizumab in Combination with Romidepsin Demonstrates Durable Responses in Relapsed or Refractory T-Cell Lymphoma (TCL)(62nd ASH Annual Meeting & Exposition,Abstract 645)

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