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リュープリン(リュープロレリン)

[公開日] 2017.08.16[最終更新日] 2017.08.16

本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 リュープロレリン
商品名 リュープリン
治験薬コード
一般名英語表記 Leuprorelin
商品名英語表記 LEUPLIN
種類 ホルモン療法薬
種類 LH-RHアゴニスト薬
投与経路 注射
適応がん種 子宮内膜症過多月経、下腹痛、閉経前乳癌、前立腺癌、中枢性思春期早発症

特徴

リュープロレリンはLH-RHアゴニスト薬です。男性ホルモン(テストステロン)や女性ホルモン(エストロゲン)の性ホルモンはがんの発症との関連が知られており、テストステロンは前立腺がん、エストロゲンは乳がんとの関連が知られています。これらの性ホルモンは脳の視床下部という器官から放出されるLH-RH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)によって分泌が刺激されます。リュープロレリンはLH-RHに似せて作られており、性ホルモンの分泌刺激作用はLH-RHの数十倍強いと言われております。性ホルモンの分泌刺激作用が強いと逆に性ホルモンの分泌が抑えられるという現象が知られており、リュープロレリンはこの現象を利用してがん細胞の増殖を抑えます。2017年2月現在、閉経前乳癌、前立腺癌等に適応があります。

効能・効果

子宮内膜症、過多月経、下腹痛、腰痛及び貧血等を伴う子宮筋腫における筋腫核の縮小及び症状の改善 閉経前乳癌、前立腺癌、中枢性思春期早発症

用法及び用量

○子宮内膜症の場合 通常、成人には4週に1回リュープロレリン酢酸塩として3.75mgを皮下に投与する。ただし、体重が50kg未満の患者では1.88mgを投与することができる。なお、初回投与は月経周期1~5日目に行う。 ○子宮筋腫の場合 通常、成人には4週に1回リュープロレリン酢酸塩として1.88mgを皮下に投与する。ただし、体重の重い患者、子宮腫大が高度の患者では3.75mgを投与する。なお、初回投与は 月経周期1~5日目に行う。 ○前立腺癌、閉経前乳癌の場合 通常、成人には4週に1回リュープロレリン酢酸塩として3.75mgを皮下に投与する。 〇中枢性思春期早発症の場合 通常、4週に1回リュープロレリン酢酸塩として30μg/kgを皮下に投与する。なお、症状に応じて180μg/kgまで増量できる。

重大な副作用

間質性肺炎、アナフィラキシー、肝機能障害、黄疸、糖尿病の発症又は増悪、下垂体卒中、心筋梗塞、脳梗塞、静脈血栓症、肺塞栓症等の血栓塞栓症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/2499407D1
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