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ベルケイド(ボルテゾミブ)

[公開日] 2017.08.16[最終更新日] 2017.08.16

本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ボルテゾミブ
商品名 ベルケイド
治験薬コード
一般名英語表記 Bortezomib
商品名英語表記 VELCADE
種類 分子標的薬
種類 プロテアソーム阻害薬
投与経路 注射
適応がん種 ・多発性骨髄腫 ・マントル細胞リンパ腫

特徴

ベルケイドはプロテアソームという酵素の働きを阻害する分子標的薬の一種です。がん細胞が作り出す異常なタンパク質を分解しているのがプロテアソームです。その働きを阻害すると異常なタンパク質が溜まり、がん細胞が死滅すると考えられています。2017年2月現在、多発性骨髄腫、マントル細胞リンパ腫に適応があります。

効能・効果

・多発性骨髄腫 ・マントル細胞リンパ腫

用法及び用量

1)未治療の多発性骨髄腫 他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を1、4、8、11、22、25、29、32日目に静脈内投与又は皮下投与し、10日間休薬(33~42日目)する。この6週間を1サイクルとし、4サイクルまで投与を繰り返す。5サイクル以降は1日1回、1、8、22、29日目に静脈内投与又は皮下投与し、13日間休薬(30~42日目)する。この6週間を1サイクルとし、9サイクルまで投与を繰り返す。本剤は最低72時間空けて投与すること。 2)再発又は難治性の多発性骨髄腫 通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を週2回、2週間(1、4、8、11日目)静脈内投与又は皮下投与した後、10日間休薬(12~21日目)する。 この3週間を1サイクルとし、投与を繰り返す。本剤は最低72時間空けて投与すること。8サイクルを超えて継続投与する場合には上記の用法・用量で投与を継続するか、又は維持療法として週1回、4週間(1、8、15、22日目)静脈内投与又は皮下投与した後、13日間休薬(23~35日目)する。この5週間を1サイクルとし、投与を繰り返す。 3)マントル細胞リンパ腫 他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人に1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/m2(体表面積)を1、4、8、11日目に静脈内投与した後、10日間休薬(12~21日目)する。この3週間を1サイクルとし、6サイクルまで(6サイクル目に初めて奏効が認められた場合は8サイクルまで)投与を繰り返す。本剤は最低72時間空けて投与すること。なお、静脈内投与が困難な場合には、皮下投与することもできる。

重大な副作用

間質性肺炎、胸水、急性肺水腫、急性呼吸窮迫症候群、うっ血性心不全、心嚢液貯留、心肺停止、心原性ショック、末梢性ニューロパチー、感覚減退、末梢性感覚ニューロパチー、神経障害性疼痛、末梢性運動ニューロパチー、錯感覚、灼熱感、骨髄抑制、血小板減少、白血球減少、 貧血、好中球減少、リンパ球減少、発熱性好中球減少症、汎血球減少、イレウス、肝機能障害、低血圧、腫瘍崩壊症候群、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、発熱、可逆性後白質脳症症候群、進行性多巣性白質脳症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291412D1
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