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大腸がんの検査と診断

[公開日] 2017.02.20[最終更新日] 2017.02.20

大腸がんの検査

便潜血検査

便を検査用のスティックで採取し、便に血液が混じっているかどうかを調べる検査で、大腸がんの健診項目として使われています。 通常便に血液は混じっていないため、便中の血液を調べることで、大腸の腫瘍からの微小な出血を検出することができます。異常が見つかった場合、精密検査を受ける必要があります。

直腸指診

直接指を使って直腸内のしこりや異常を調べる検査です。

注腸造影検査

肛門から細い管を通して、造影剤(バリウム)と空気を注入し、大腸内のX線写真を撮る検査です。がんの位置や大きさ、形など様々な情報を得ることができます。正確な検査のために、前日から当日にかけて、検査食や下剤を摂取し、腸管内をきれいにする必要があります。

大腸内視鏡検査

肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体(直腸から盲腸まで)を詳しく観察する検査です。ポリープなどの異常が見付かった場合、病変の一部または全体を採取し(=生検)、顕微鏡で組織を詳しく検査します(=病理診断)。病変が大腸の表面に止まっている場合には、内視鏡で完全に切除することも可能です。 検査の際には、注腸造影検査同様に、腸管内をきれいににしてから実施する必要があります。

胸部腹部CT検査・MRI検査

CT検査ではX線、MRI検査では磁気を使って、全身の内部断面画像を撮影する検査です。腫瘍の広がりや多臓器への転移の状況を調べる目的で使われます。

大腸がんの病期(ステージ)分類

大腸がんは、粘膜に発生後、大腸の壁の中に向かって徐々に進行していくため、深達度と言う指標を使ってその進行の深さを示します。粘膜下層までにとどまっていれば早期がん、粘膜下層より深いものを進行がんと定義します。 最終的な大腸癌の病期の判断は、深達度(T因子)に加え、リンパ節転移の有無(N因子)、遠隔転移の有無(M因子)によって決定されます。
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