オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン！ その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています！ ▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧

質問

「がんのリハビリテーションを受けたことはありますか？」 

結果・解説

オンコロ・ワンクエスチョンの回答結果では「がんリハビリテーションを受けたことがない」という方が約80％ほどいらっしゃいましたように、がん治療でのリハビリテーション医療について、知らない方も多くいらっしゃるのではないかと思います。ぜひこの機会に理解を深めていただければ幸いです。 専門医による動画で学びたいという方は↓のオンコロちゃんねるのセミナー動画を是非ご覧ください。

がんリハビリテーションとは

がん治療の過程では、体力低下、痛み、リンパ浮腫など様々な合併症が生じることがあります。これらの症状を軽減、または状態を維持することは、患者さんの生活の質（QOL）を向上させるために重要です。 今回のオンコロ・ワンクエスチョンでご紹介する「がんリハビリテーション」は、がん治療による影響を軽減・維持するほか、体の能力を維持・向上させることで治療の効果を高めることを目的として行われています。

一人一人違うがんリハビリテーション

早期からリハビリを行うことで、患者さんはより快適に治療を継続し、社会復帰を目指すことができます。 がん患者さんのご状況に応じた、良質なリハビリテーションを受けることは重要になります。 身体の状態や治療内容は、がんの種類、罹患時期、病態、病期、合併症などによって患者さん一人ひとり異なります。そのため、がんのリハビリテーションも、患者さんの状態に合わせて個別に行われ、目的や内容は、治療が進む中で段階的に変化します。 特に「病期」によって、リハビリテーションのアプローチが異なるため、各時期における目標や重点がどのように変わるか理解しておくことが大切です。 ・がん発見：「予防」－機能障害などを予防することでスムーズな回復を図る ・治療開始：「回復」－がん治療により身体機能や日常生活動作・活動に生じる障害に対し、最大限機能回復を図る ・再発/転移：「維持」－身体機能や日常生活動作・活動の維持改善を図る ・末期：「緩和」－患者さんやご家族の希望/要望を尊重しながら、症状を緩和しQOLが高い生活を送れるよう支援する このように、患者さんの状態によってリハビリテーションの目的や内容は異なります。がんリハビリテーションを受けたい場合は、患者さん自身の身体や治療をよく理解している主治医や医療関係者に相談されることをお勧めします。 また近年は、がんのリハビリテーションに取り組む病院が増えてきています。お住まいの地域でリハビリテーションが行われているかを知りたい場合は、お近くのがん相談支援センターに問い合わせてみるのも一つの方法です。

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