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脳腫瘍の再発・転移

[公開日] 2017.10.03[最終更新日] 2017.10.03

再発・転移した場合

脳腫瘍は手術で全ての腫瘍を摘出できなかった場合、再発する可能性があります。また良性腫瘍の場合でも再発した時に悪性になっていることもあります。 脳の外側にできている腫瘍は全て摘出することが可能ですが、脳の中にできている悪性腫瘍は周囲の組織に広がってしまうため全て摘出することが難しいのです。 例えば胃がんや大腸がんなどの他臓器のがんは腫瘍を含めて周囲の組織も摘出するため、腫瘍を全て摘出できないことを防ぎます。しかしながら脳は身体のあらゆる機能を担っているため、身体の機能に支障が出ない範囲で摘出しなければならなのです。 脳腫瘍の転移についてですが、原発性脳腫瘍は他の臓器へ転移することはほとんどありません。脳にはリンパ管がないため腫瘍細胞がリンパ管を通り他の臓器へ移動することがないことなどによります。 肺がんや乳がんなど他の臓器のがんがある場合は、腫瘍細胞がリンパ管や血管を通って転移することがあります。 脳腫瘍の再発や転移を防ぐために、手術後は放射線療法や化学療法を併用して行います。そして治療後は定期的に検査を受けることが大切です。脳腫瘍の成長を促進する要因にはタンパク質や脂肪を過剰に摂取すること、ストレスを溜めすぎること、喫煙があります。 普段の生活で脳腫瘍の成長を促進する要因を減らすことが必要になります。 脳腫瘍が再発したり、他臓器から転移した場合は頭痛、吐き気・嘔吐、視力が低下する、手や足がしびれたり動かなくなる、耳の聴こえが悪くなるなど脳腫瘍に特徴的な症状が出現します。 脳腫瘍の再発・転移の治療としては、腫瘍を手術で摘出できる場合は手術が選択されます。手術で腫瘍を全て摘出できない場合もあるので、放射線療法や化学療法を併せて行うこととなります。 転移性脳腫瘍の場合は、定位放射線療法といって腫瘍組織だけにしぼって放射線をあてる治療が選択されます。腫瘍がいくつかある場合は全脳照射を行って全ての腫瘍を小さくして、新しく腫瘍ができることを抑制します。
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