20150506 放射線って・・・


  • [公開日]2015.05.06
  • [最終更新日]2017.06.13

火曜日担当のカチです。GWまっただ中ですね。

私は妻子と共に福島県の阿武隈高原にキャンプ行ってきました。この機会にオンコロの記事もちょくちょく進めたかったのですが、Wifiの電波が悪く何もできませんでした。。。

福島県といえば福島第一原子力発電所事故です。
100mSv以下なら安全とか安全でないとか当時騒いでいましたね。妻子を東京から大阪に避難させた知り合いもいました。

当時のニュースで思ったことは、まず、単位がわかり辛いってことです。Bq(ベクレル)?、Gy(グレイ)?、Sv(シーベルト)?なんのこっちゃって思いますよね。普通は。。。

実をいうと、私は第一種放射線取扱主任者試験にパスしています。第一種放射線取扱主任者のことは割愛しますが、この試験をパスしていると、放射物理・化学・生物学、分析・管理及び放射線障害防止法の概要がわかる程度です。

ということで、2回程度(基本的なこと、発がんについて)に分けて、放射線のことをざっくばらんに話します。

まず、単位ですが、このように考えればいいです。

Bq:その物質が持っている放射線のパワー(放射能)
Sv・Gy:人体が吸収してしまう放射線のパワー。Gyは全身、Svは組織や臓器ごとの吸収してしまう放射線のパワー。(吸収してしまう放射線のパワー=ダメージと考えればいいと思います)

ようするに主語が異なると考えればいいのです。ニュースで主語が何かを気をつけて聞いてみてください。理解が深まると思います。
なお、放射線が何故人体に影響があるかというと、DNAを破壊する力があるからです。

また、臓器や組織ごとに放射線を吸収するパワーが異なります(感受性が高いっていいます)。放射線感受性の高い順は大雑把にこんな感じです。

【放射線感受性が高い順】
主に造血系の組織(脾臓、胸腺、骨髄)
精子や卵子の元の細胞(精原細胞、卵母細胞)
小腸や胃などの絨毛の下の細胞
毛のう(髪の毛を作る)
皮膚基底細胞(皮下組織)

精子
各種腺の実質細胞(その他の組織を構成する細胞)
筋肉
神経、大脳皮質

上記、覚えるのは難しくないです(?)。細胞分裂が活発だとダメージを受けやすいと覚えているだけですんなりと頭に入ると思います。
ということは細胞分裂の活発ながん細胞は。。。。どうなるでしょう?

来週はそのあたりも話します。
わかり辛かったらすみません。ではまた来週。

つづき:オンコロブログ20150513 重粒子治療って>

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