4月14日、厚生労働省にて「患者申出療養評価会議」が開催されました。

患者申出療養は新たに保険外併用療養費制度に追加された制度です。保険外併用療養費制度とは、混合診療を部分的に認める制度となり、例えば「先進医療」や「治験」はこれに該当します。

それに加え、患者自ら未承認薬等の使用を申請することを起点に、患者申出療養評価会議にて都度審査が行われ、承認された場合、保険外併用療養費制度として適応されることになります。

下図のように、申請した薬剤のみ保険適応外での使用することになりますが、その他の医療は保険適応となります。
患者申出療養

詳しくはコチラ(【患者申出療養】 医療保険制度改革法案成立 ~承認前薬剤も使用できるように~オンコロニュース2015/5/30)

今回、開催された患者申出療養評価会議は、患者から申出が行われた医療技術について、安全性・有効性等を確認しつつ、身近な医療機関で迅速に受けられるようにするとともに、将来的な保険適用につなげていくという観点を踏まえ、専門的な観点からの検討を行うことを目的として開催され、以下のことが検討されています。

患者から申出が行われた医療技術についての専門的な検討。
→申出が行われた医療技術の評価基準の検討。

実施医療機関の追加について
→実施できる医療機関の拡大についての検討。

他制度との連携について
→同じような制度である「先進医療」や「拡大治験」との連携を検討

「実施計画対象外」の考え方
→既に認められた計画に対して患者適格基準を満たさない場合のフローの検討

「臨床研究以外で実施する場合について
→患者申出療養は、保険収載を目指して評価を行う制度として位置付けられているため、臨床研究として実施されるものですが、その例外を検討。

第1回患者申出療養評価会議 議事次第はコチラ

より使い勝手の良い制度へ転換を期待

オンコロでは患者申出制度については、あまり多くをふれてきませんでした。

主な理由としては「新薬開発の鈍化への懸念」と「患者申出療養対象と想定されている薬剤の薬価が100万円を超えるものが多く、一般的には使用しづらい」といった点があるからです。
その一例として、昨年8月には一般社団法人全国がん患者団体連合会(全がん連)は、「患者申出療養制度に関する意見書」を厚生労働省(厚生労働大臣、中央社会保険医療協議会会長、がん対策推進協議会会長)に提出しています。

全がん連 「患者申出療養制度に関する意見書」を厚労省へ提出(オンコロニュース16/8/20)

制度が始まる前に、「これはすごい」といったようにも、「この制度は微妙です」といった形では、配信したくなかったし、「淡々と配信する」のも何か違うように考えていました。(拡大治験についても同じ理由です)

今回の会議は出席しませんが、希少疾患のお子さんをかかえる父親であるEihaku氏が参加して、感想を聞かせてくれました。
早速、この制度に申し込みを行うと話されていましたが、採択できるかといったところもそうですが、経済面も気にされていました。

今日の会議は100人程度の聴衆席が満席だったようです。Eihaku氏のような患者さん関連の方も参加されていたのかもしれません。

Eihaku氏のブログはコチラ「GLORY TO ACHONDROPLASIA「軟骨無形成症」の人生に栄光を感じることを願い」

前述したとおり、患者申出療養は施行前より「本当に患者のためになるの?」と言われておりますが、個人としては期待しています。

有効に機能するかは、こういった会議で検討されてPCDAが回ればと思います。

記事:可知 健太(今回はニュース枠ではなく、ブログ枠で記載しました)


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