【メルマガコラム】インターネット上における医療情報の発信について [vol.55]


  • [公開日]2018.03.08
  • [最終更新日]2018.03.08

コラム

オンコロの鳥井です。
先日18日にメディカルジャーナリズム勉強会主催のイベントに、オンコロ責任者の可知と参加しました。
■メディカルジャーナリズム勉強会とは・・・
医療や健康に関する情報発信に関心がある人が集う場所です。
メンバーはメディア関係者(テレビ、新聞、インターネット)、医療従事者などです。
18日のイベントでは、『メディカルジャーナリズム勉強会 第1回伝え方サミット』と題し、ゲストを招き開催されました。
私が興味があったのは、SEO専門家・辻正浩氏による「12/6以降の健康医療情報のSEO」の講演です。
※SEOとは・・・
Search Engine Optimization” の略で、検索エンジン最適化の意。検索エンジン最適化をすることで検索結果において上位表示が可能です。
昨年の12月6日にGoogleによる大規模な健康医療情報の検索結果のアップデートが行われました。
詳しくは下記より。
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/12/for-more-reliable-health-search.html
辻氏によるとこのアップデートはGoogleが過去に行ったことのないくらいの規模のアップデートとのこと。

病院や、大手ニュースサイト等が発信する情報は上位に表示される傾向にあると話されていました。
ただ、問題点もあって、誰でも加筆修正できるウィキペディアや、エビデンスの薄い本が売られているAmazonが上位表示されていたり、一部信頼できるメディアが検索順位を落としているとも話していました。
このアップデートの影響で健康医療情報を提供している一般的な情報サイトは、
今まで100ワード以上5位以内に入っていたところ、現在では10ワードほどと、軒並み順位を下げました。
今後はさらに検索に対する取り締まりが厳しくなると予想されていました。
また個別で辻氏に相談したところ、医療情報の中でもがん等の命に関わるワードは
最上級に上位表示が難しいと仰っていました。
オンコロも他のサイトほどではありませんでしたが、やはり影響を受けています。

今回の講演はオンコロの今後の運営にも関わる大事な話でした。
オンコロの運営がどう変わっていくかご期待ください。
鳥井 大吾

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