コラム

オンコロの可知です。この一週間は大阪にいました。殆どある病院にいましたが、初日の土曜日は「がん患者・家族に必要な支援とは?」という医療者向けのセミナーに出席。内容についてはニュースにあげています。

がん患者が医療者向けに語るセミナーが開催 ~がん患者・家族に必要な支援とは?~

さて、ここでは感想というか、記事中の『印象的だったのは「標準治療がなくなった場合の選択肢について」である。「医師はエビデンスが乏しい」とか「安全かどうかが確立していない」とかではなく、患者からするともっと具体的な情報が欲しいと・・・これは、非常に難しいテーマとなる。』について、少し補足しようと思います。

実は、ディスカッションで、もう少し突っ込んだ議論がありました。それは、怪しい免疫療法でなく、第2相試験や第3相試験結果で期待できる結果が出ている薬剤について、患者が望んでいる場合どうするべきか?というものでしたが、結局、公の場にてこういったことについては、結論が出るはずもありませんでした。

おそらく、現在とれる正規な手法とすれば、「1.臨床試験や治験に参加する」、「2.患者申出療養制度にチャレンジする」、「3.拡大治験への申請を担当医にお願いする」、「4.単症例の臨床研究として使用する」といったところでしょうが、1はタイミングと適格性の問題が大きいですし、2~4で共通することは担当医の協力は不可欠であり、時間がかかることと混合診療は認められても自費となります(ただ、拡大治験は薬剤無償の場合も多いです)。そして、審査に通るかわかりません)。

他にも、裏技的に「5.個人輸入を行うクリニックに行く」、「6.海外へ行く」などがありますが、5は用法用量が実証されている臨床試験のものよりも桁違いに少ないものとなるのと安全性体制が整っていないクリニックで使用するのは非常に危険ですので論外です。

6も、お金に物を言わせる力技となりまし、ビザと時間の問題になってしまいますし、わざわざ労力をかけて海外に行ってまでその治療法にかけるというのもナンセンスな気もします。

いずれにせよ、情報が大切であることは間違いありません。先週書いた「拡大治験」についても、知りさえすればチャンスがあるのです。

最近、芸能人の治療経過を見ると、情報はお金では買えないなとつくづく思います。情報を取りにいかなければならない。でも、誤っている情報が蔓延している。オンコロには「治験情報」という武器がありますが、まだまだです。もっと、色々な情報を配信していければと思います。

ということで(?)、来週Webサイトをリニューアルします。テスト状態で、リニューアル直後はユーザビリティが極端に落ちることが予想されていますが、徐々に修正を加えていますので、気づいた点がありましたら助言して頂ければ幸いです。そして、アプリ開発も企画段階で始動しています。これは、単なる情報サイトのアプリではありません。こちらも早々にローンチできるようにしたいと思っています。

可知 健太


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