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【STOP!受動喫煙】肺がん患者へのアンケートとメッセージ公開!

[公開日] 2017.06.08[最終更新日] 2017.06.08

日本肺がん患者連絡会、患者会サミットが呼びかけた「受動喫煙のアンケート」を紹介します。 子供たちに受動喫煙のない未来を作ろう!罰則付き受動喫煙防止法案成立をトコトン応援します! 肺がん患者に緊急アンケート&メッセージ募集。4日間で215名から返答。 ※方法:インターネット・2017 年5月28日から31日までの4日間有効回答215人(もと喫煙者 102 人 非喫煙者 111 人 現喫煙者2名) 実施者 日本肺がん患者連絡会、患者会サミット

知ってください!そもそも、受動喫煙に対して肺がん患者は「再発・悪化するのではないか」と恐怖の気持ちを抱くことがあります。

------------------------------------ 女性(50代 非喫煙者):肺がんになってからは特にタバコの煙が恐怖です。 女性(50代 非喫煙者):煙が臭くて、息苦しく、気分悪くなるから。 女性(40代 非喫煙者):タバコの匂いが嫌い。副流煙の害も若い時からわかっているが別れた旦那はヘビースモーカーだったし、その中にいるしかなかった。テレビで家族は文句を言ったことがないと言う政治家をみて腹わたがにえくりかえってました。 男性(70代以上 元喫煙者):肺がんが再発・進行するのではないかと脅威だから。 女性(40代 元喫煙者):自分が喫煙してた時は考えたことも無かったけど、とにかく臭い‼︎煙い‼︎ 女性(40代 元喫煙者):肺切除手術後に匂いに敏感になり、揚げ油の匂い、洗剤柔軟剤、お線香の煙などを吸い込むと息が苦しいと感じる。 女性(60代 元喫煙者):たいてい飲食店で、食べ物の味も匂いも変わってしまうし、身体に良くないから。 男性(50代 元喫煙者):自らの喫煙で肺がんの告知再発転移を経験したとは言え、死と向き合う覚悟する苦しみを思い出すつもりは無いから‼︎ ------------------------------------ もと喫煙者の声を見ると、病気の前は気にならなかったにおいなど、身体が受け付けなくなるようです。また、患者として「病気が悪化するのではないか…」との恐怖感にも襲われることがうかがえます。

Q 受動喫煙に対し、どう感じていますか?(3 択で聞いてみました)

受動喫煙に対し肺がん患者91.2%(196 人/215 人中)が「不快」「とくになんとも思わない」5.1%(11 人)「その他」3.7%(8 人)。 ちなみに肺がんになっても喫煙する人が0.9%(2 人)。禁煙していても、「今でもタバコを吸いたい」と思う人が0.9%(2 人)いました。

知ってください!肺がんになってから受動喫煙をした場所は?と聞いてみると…1 位は…「飲食店」でした。

Q 肺がんになってから、受動喫煙の状況になる場所はありますか?

飲食店で受動喫煙したのは87.7%(186 人/212 人中)。非常に高い割合です。目の見えない方が、駅のホームを欄干のない橋と言いましたが、一般の方とは感じ方が異なる…そういうことがこの問題でもあるように感じました。 また9 割が受動喫煙するといった状況では、喫煙・分煙・禁煙と表示があっても、患者が受動喫煙する状況は防げないと考えます。

知ってください!肺がんになってからの受動喫煙。職場の場合、我慢している方やなかには職を辞めた方もいました。職業を自由に選ぶことは可能です。その裏に隠れる声を聴いてください。

★現在働いている方に限って、肺がんになった後に職場で受動喫煙にあいますか?と聞いてみました。

30.5%(39 人/128 人中)が受動喫煙を受ける環境で働いていると答えました。まだ30.5%もあるのだなと、感じています。この問題は、「人間関係」「地域の就労事情」も含んでいるので、なかなか難しい様子が伝わってきます。 ------------------------------------ 男性(50代):取引先でエチケットマナーを持たない喫煙者がおり、取引先訪問時に目の前で喫煙するため非常に困っている。室内禁煙が法律で徹底されないと現状は変わらない。 女性(40代):私は肺がん、ステージ4 です。完治なしの延命治療中。まだ幼い子供が2 人います。月々の治療費4万4千円が毎月かかります。医療費の為にパート始めました。田舎街の就活は厳しい。やっと探せた職場は、喫煙の中での作業の為一日で辞めました。今のやっと探したパートも、冷暖房ない倉庫内で、休憩中は一人車内で過ごしてます。くたくたになって働いてお給料7万円がやっと。ほぼ医療で消えていきます。子供の習い事も辞めさせてしまいました。薬と仕事で体がきつく、子供の行事も見てあげられない事もしばしば。たとえ延命治療でも生きてゆく為に働かざるを得ないのです。がん患者は、、。の発言、悔して、悲しくて。 女性(60代):言いたくても言えない。 女性(50代):以前の職場は某大手企業にもかかわらず、本支社以外の就労場所では、分煙には程遠い環境で、煙で部屋が見えない所で急性気管支炎になり、思い余って上司に退職覚悟で訴え、分煙してもらった経緯があります。おもてだった所では、分煙してますが、目の届かない小さな就労場所では、徹底されていない現実があります。そして、それを口に出して言えない雰囲気がまだまだあり、分煙は当たり前の環境づくりを早急にお願いしたいです。 女性(40代):小さい会社で社長が吸っていると、下っ端の自分なんか意見することができるわけがない。結局パワハラ。 女性(40代):私は地方に住んでいるので、地方にであればあるほど仕事は少なく、受動喫煙が嫌だからその仕事を辞めるという事はほぼ出来ない状況です。そして地方ほど職場の禁煙は徹底されていない。受動喫煙のない職場を選ぶ、となると失業状態が長く続く事を覚悟せざるを得ないと思います。 ------------------------------------

Q 受動喫煙が原因で仕事をやめたことがあるか?と聞いてみました。

やめたことがあると答えたのは4.2%(8 人/190 人中)でした。やめざるを得なかった人たちの声です。 ------------------------------------ 男性(50代):(代行運転業)お客様の車を運転しお運びした先輩が仕事を終え車に乗り込んできた時に煙草を吸い始めました。その先輩は私が肺癌に罹患した事もご存知です。自分も吸っていたのでその気持ちは分かります。その時には煙草をやめて下さいとは言えませんでした。人間関係もありますし、職のこともあります。その時に国としての配慮があればどれだけ救われるかと実感しました。そしてそのまま辞めました。その職業を遂行する能力があれば仕事が出来るというのが理想です。先日の議員の発言では「職場を替えればいい」との発言でしたがその職場も制限されているのが実態です。 女性(50代):私は昨年9 月末まで公共の施設の中にある喫茶店に勤めていました。建物内に喫煙所(分煙)がありました。喫茶店も建物内にあり、ここでは喫煙可でした。喫茶店はカウンター席(8 席)のみで、私はカウンター内で調理もしていたので、タバコの煙はまともに流れてきました。肺がんになって手術後に復帰してからはマスクをつけて働いていました。マスクをしていても匂いますし、あまり効果はなかったと思います。その後再発したため抗がん剤治療を機に休職しました。ずっと受動喫煙のことが気になっていたので上司にも相談しましたが、禁煙にすると客や売り上げが減るから難しいとのことで実現しませんでした。抗がん剤治療後、体調が回復したら職場に戻るつもりでいましたが、狭い空間の中でまた煙を吸わされるのかと思うと、再発など病気への不安も大きくなり契約更新の際に復職するのをあきらめました。 ------------------------------------ この状況を変えるには、やはり法整備が必要と感じます。「すみません。法律で決まっているので、この状況を変えてください」と一人一人が言い出しやすくなります。

知ってください!肺がんになってからの受動喫煙。もっとも近い家族から受け続ける人もいます

------------------------------------ 女性(50代):ベランダで吸ってる。締め切ってるが完全には煙は防げない。これだけ喫煙の害、特に受動喫煙で吸っていない人の方がより体に悪いと言われているのに、未だ吸う人の気持ちが分かりません。うちの主人もその1人ですが、配偶者が肺ガンなのに未だ吸ってる奴、殺人者と一緒、です。 女性(40代):生まれてからずっと、父の煙草の受動喫煙を受けてきました。結婚してからは主人に外で吸って貰っていますが受動喫煙についての理解がない人なので窓を開けたまま煙草を吸います。主人はいくら説明とお願いをしても分かろうとはしません。なぜ吸ってもいない煙草のせいでこんなに苦しい思いをしなければならないのか分からない。悔しくて仕方がない。主人には結婚してからずっと「あなたの煙草のせいで私は肺がんになりたくない」と言って来たが、本当になってしまった。吸っている人には自分が吐き出す煙が他人の命を奪うこともある、という事を重く受け止めて欲しい。 女性(40代):40 歳で肺がんになりました。ステージ4 です。毎月多大な出費があります。がん患者は働かなければいい…それは医療費が払えず生きられないです。主人も一緒に告知受けた時、タバコ辞めると誓ってくれたのに、今では隠れて、大量のタバコを吸っています。私には大変心苦しいです。 ------------------------------------

最後はメッセージ!肺がん患者から伝えたいことがあります

------------------------------------ 女性(60代):肺がん患者なってしまい悲しいですが、日々を前向きに生きようと思っています。元気で居れる時は皆さんと同じ様に普通の生活がしたいと思っています。食事に行き禁煙室を希望して入っても、仕切りがない所があります。肺がんで手術もしているので、息苦しさを感じる時があります。何よりまだがんになって居ない方、子供達にがんになって欲しくありません。健康が一番です。なってしまってからでは遅いです。私は一度もタバコを吸ったことがないので、喫煙者の気持ちが理解出来ませんが、人に迷惑のかからない所でお願いします。本当は禁煙をお願いしたいです。 男性(50代):元喫煙者だからこそ申し訳ないという気持ちでいっぱいです。せめてもの救いは近しい人が病気になったのではなく自分が病気になった事です。だれもが加害者となる(言い過ぎかもしれませんが)可能性はもっています。ですから法律で律する事が大切と思います。 女性(50代):自分がタバコの匂いすらダメになってから、居酒屋やバーなど分煙されてないのが当たり前の場所で喫煙していた頃、吸わない人たちがどんなに不快な思いをしていたのか身をもって知りました。何とも思わない人も中にはいるのかも知れません。でも、我慢させている人がいた事も事実だし、自分が知らない間に他の誰かを癌に罹患させる原因になったも知れないと思うと罪悪感に苛まれます。 女性(50代):マスクして息切れしながら道を歩いていて、タバコの匂いがして来たら苦しくても息を止めて早足でにげます。なかなか逢えない友人と夜食事に行って、たまたま隣に来た人が喫煙者だと、やめてと言う勇気も席を変えてくれと言う事もできず、途中から料理の味も会話も分からなくなるくらい恐怖でいっぱいになります。咳が止まらなくなります。タバコの煙をふいに吸い込んで泣きながら咳き込みます。大丈夫?とタバコをやめてくれる人もたまにいますが、大半は知らん顔だったり、風邪うつすなよ〜みたいに迷惑そうな目で見られたりして肩身が狭くなります。居たたまれなくなって、逃げるように店を出ます。気管も手術した肺も痛みます。翌日も一日喉も胸も痛みます。肺がんになって、自分の体で学びました、たばこは毒でしかないんです。 女性(60代):愛煙家の皆さん、私は肺がん患者です。貴方たちが煙を楽しんでいる傍を通るとき、私は息を止めてできるだけ早く通り過ぎようとします。それは私が今以上に私の肺にダメージを与えたくないから。あなた方がタバコを愛しているそのわずかな時間も私は私の命を、人生を愛しているのです。 女性(40代):私の病気を知って心配していてくれるにもかかわらず目の前でタバコをすっています。病気にたいしての理解が全然ないと思います。心底心配してくれているのに目の前でタバコを吸っている…肺がんという病気に、かかわらず 世の中の人はもっと病気に対する理解が必要だと思います‼︎とくに国会議員の人達。自分達の物差しだけで世の中をみないでほしい‼︎ 女性(50代):なぜ タバコを吸ったことのない私がガンになったのでしょう?肺がんだと言うと未だに隠れてタバコ吸ってるでしよ 自業自得だと言われます。知らない間にガンが出来て、分かったときにはステージ4です。手術できません。できるだけ生きられるように抗がん剤やりましょうと言われた時の気持ちわかりますか? 女性(50代):両親、妹、義理の弟、姪、姪の旦那、甥 私以外の家族は全員喫煙者です。たった一人非喫煙者の私が 肺がんになりました。自分たちはフィルターを通して煙を吸い込み、私は発ガン性物質の入った煙を20年間直に吸い込んで来ました。29年後癌の診断です。大切だと思う人達の20,30年後の健康を考えて下さい。 女性(40代):肺癌を患ってからは、禁煙店以外の飲食店に恐怖で入る事ができなくなりました。進行しそうだし、煙を吸うと体調が悪くなるからです。又飲食店に入店しなくても受動喫煙は発生し今現在、自宅ベランダより隣住人からの受動喫煙の被害にあっています。この季節、自宅に居ても咳込む為窓も開けられない、どこでも受動喫煙が発生し、我慢するしかない現状です。どうか助けて下さい。世の中から受動喫煙被害が減りますように法律改正お願い致します。 ------------------------------------ 受動喫煙アンケート&メッセージ PDFファイル
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鳥井 大吾

法政大学経済学部 卒業後Webマーケティング会社に入社。営業、SEO施策、Webサイト解析、制作ディレクション業務を行う。社会人2年目で粘液型脂肪肉腫に罹患するも治療を経て復職。2016年4月に自身のがん体験を活かすべく3Hクリニカルトライアルに転職し、2019年10月までオンコロの運営に携わる。

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