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「がんの確定診断(初めて診断)されたときの医師からの説明はどの程度覚えていますか?」オンコロ・ワンクエスチョンvol.53

[公開日] 2024.12.19[最終更新日] 2024.12.19

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています! ▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧 友だち追加

質問

「がんの確定診断(初めて診断)されたときの医師からの説明はどの程度覚えていますか?」 

結果・解説

皆さんは、がんと初めて診断されたときのことを覚えていますか? オンコロLINEユーザーの方にお伺いした際には、約70%の方が「はっきりと覚えている」と医師からの説明を覚えているという方が多くいらっしゃる結果となりました。 しかし、「がんになってしまった」というショックや説明の情報量の多さから、説明を覚えるのが難しかったということも十分にあり得るかと思います。 そこで、今回のオンコロ・ワンクエスチョンでは、確定診断時にされるお話の説明と、医師との説明をよりよく理解するためにできることを解説いたします。確定診断時に限らず、医師との面談の場でご活用いただける内容となっておりますので、既に確定診断を受けたという方も是非ご覧いただければ幸いです。

確定診断とは?話される内容とは?

よく誤解されますが「がんかも?」とがんの可能性が見つかっただけの状態の時には、まだ「がんである」と言えません。がんであることを診断する=確定診断を行うためには、細胞組織を採取し、がん細胞であるか、がんの組織の一部であるかを確認する病理検査を行う必要があります。この病理検査でがんであることが確定してはじめて「がんであると診断された」と患者さんに伝えられます。 確定診断の際、医師は、がんの種類や進行度、がんがどの部位にあり、どれだけ広がっているのか、転移があるのかなどの情報が詳しく伝えられます。 また、その場で治療方針についての説明がされることもあります。がん種や進行度によって実施できる治療法は異なりますが、手術や放射線療法、化学療法、免疫療法など、患者さんのご状況に最適な治療法の概要や効果、副作用などについて説明されることが一般的です。 なお、ここで治療方針を決めるかどうかは、その時の状況や医師の判断によります。それぞれのケースの確認事項などをご紹介します。 ①その場で治療法を決定する場合 診断後にその場で治療方針を決定する場合、患者さんやご家族は、医師の説明をしっかりと理解し、不安や疑問をその場で解消することが重要になります。 具体的には、 ・治療に伴うリスクや副作用 ・治療の成功率や予後について ・期待される効果 などです。 なお、その場で治療方針の即決を求められても、患者さんには他の医師の意見を聞く、いわゆるセカンドオピニオンを受ける権利がありますので、持ち帰りセカンドオピニオンを受けることも一つの選択肢になります。 ②後日改めて話し合いの場を設ける場合 ①とは異なり、その場で治療方針を決めず、後日改めて話し合う場合もあります。この場合、次に医師と話すまで時間があきますので、患者さんやご家族の方ができる準備として以下のことが挙げられます。 ・医師に確認したい質問をリストアップする →治療の選択基準や日常生活への影響など、気になる点を具体的にまとめておくと良いです。 ・信頼できる情報源を活用し、治療法についての知識を深める →医師から説明をより深く理解することができます。しかし、がん診断直後は怪しい情報に左右されやすい時期でもありますので、信頼できる情報源であるかどうか注意してお調べください。

 医師の説明をよりよく理解するために:おすすめ3選

診断時の医師の説明をしっかり理解するために、下記のようなことがおすすめです。必要に応じてご活用ください。 ①知りたいことの質問リストを事前につくる 医師と対面すると、緊張などで聞きたいことがうまく聞けなくなってしまう場合もあります。そのため、事前に聞きたいことをまとめておくと良いです。 とはいえ、確定診断前などでは、自分が何を知りたいのかまだ分からないことも多いかと思います。 その際には、ネットで公開されている質問リストをご活用ください。一例として、国立がん研究センター東病院のパンフレットをご紹介します。 ▼国立がん研究センター東病院:「重要な面談にのぞまれる患者さんとご家族の方へ―聞きたいことをきちんと聞くために―」 ②医師からの説明を記録するチェックリストをつくる ①と少し重複しますが、説明時に医師から言われた、がん種・組織型・遺伝子変異など細かい情報を忘れてしまうこともあります。セカンドオピニオンを受ける際やご自身で調べる際に、活用できるようにするためにも、事前にチェックリストを作成すると、スムーズに説明を聞けるかと思います。 【チェックリストの項目】 ・説明日、診断日 ・確定診断の有無(無しの場合、なぜ確定ではないか確認) ・がん種、組織型、遺伝子変異 ・深達度、転移の有無、ステージ ・がんのある臓器、大きさ ③会話の録音や、家族・知人に同席してもらう 当日にできることとして、説明を録音することが挙げられます。また、不安や緊張がある場合には、ご家族などに同席してもらうのもおすすめです。 なお、会話の録音の際には、必ず事前に医師に許可を得てから行うようにしてください。

最後に

確定診断後も、がん治療を行ううえで医師と面談をすることは必ずあります。 治療に対しての疑問や不安を解消することが大切ですので、確定診断後に限らず、上記のような工夫をしてお悩みを少しでも解消していただければと思います。 なお、医師には相談しにくい…といった場合には、誰もが無料で利用できる「がん相談支援センター」がございますので、ぜひご利用ください。 ▼がん相談支援センターに関する解説はこちら▼ また、疾患に関するパンフレットや治療ノートなど配布していることもありますので、もらえないか診断時に医師に確認してみてください。 (ネット上でも配布されておりますので、そちらを印刷して使用することも可能です)

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