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7月13日開催『胃がんキャラバン 2019 in 名古屋』
セミナーレポート


  • [公開日]2019.07.19
  • [最終更新日]2019.07.19

2019年7月13日開催、胃がんキャラバン in 名古屋『後悔しない選択のために~胃がんのことを知ろう』は会場へのご参加65名、webでの視聴10名の方にご参加いただき、無事に終了いたしました。

セミナーには、本キャラバンのご後援をいただいている日本胃癌学会 理事長 小寺泰弘先生がご多忙の中駆け付けて下さいました。また、課題であったセミナーの広報に関しては、名古屋を拠点とする患者会 NPO法人ミーネットのお力添え、さらに新聞への告知掲載があり、セミナー直前に参加者が急増、当日参加者もあり、満席の盛会となりました。

室先生のご講演

3月のキックオフから、各地でのご講演が、リレーのバトンのように繋がっていくように感じています。

全国、どこでも、誰もが、自分の受けている治療が最適であるのか、自分たちにできることはないのかということが、患者家族の共通の不安です。胃がんを知ること、胃がんの治療のガイドラインを知ること、標準治療を理解することが大切なのだと経験からも感じています。

4月以降、各地で、講演をしてくださる先生方が、その不安の根底を認識し、何を伝えるべきなのかを考えてくださっていることを感じています。

『胃がんのタイプ』、『胃がんの状況による最適な治療』、『標準治療がきまっていく過程』、『標準治療が現在の最良の選択肢である理由』、『副作用とどう向き合うか』。どの先生のお話も、以上が柱となり、図表を交え、質疑応答を丁寧にすることで、理解に繋がっていることを感じます。

がんの告知直後に、これらの内容を知る機会があれば、藁をもすがる思いで情報に溺れてしまうことは最小限に防いでいけるのではないかと思っています。

一般には、抗がん剤への負のイメージ(テレビ、映画などからの刷り込み)による不安、自分たちが出来ることはないのかをいうことを必死で調べ、検索をします。そこで辿り着くのが書店に並ぶ書籍、検索の上位に来る広告であり、それを信じて根拠のない治療へ誘導されてしまうのだと考えます。

室先生のご講演は、病気の本態、治療の確立、標準治療の意味から、患者が医師に感じていることを伝えることの重要さ、情報の選択の仕方など、がん患者家族のみならず、これからがんに罹患するかもしれない人にも大変にわかりやすく、具体的にどうすればよいのか、という内容でした。

ゲノム元年と言われる今年、今までの免疫療法のみならず、ゲノム、遺伝という言葉を、治療に誘導する広告がさらに勢いを増しています。

このセミナー当日も、となりの会場では『免疫療法セミナー』が開催されていました。セミナー形式で毎月のように、体験談、効果をクローズアップしたセミナーを届けているのが、民間のクリニックの共通した手法です。対面で話を聴くからこそ、信じてしまいやすいのだと思います。

胃がんキャラバンが、信頼できる日本胃癌学会、WJOG、全国がん患者団体連合会にご後援をいただいていることは、患者家族の参加の気持ちに繋がる大切な要因です。そのセミナー開催を、さらに多くの方に知らせ、届けていくことが、患者さんやそのご家族の本当の納得に繋がるのだと思い、今後も頑張っていきたいと思います。

セミナー参加者のみなさんからの感想は、毎回好評をいただいています。また、このキャラバンをきっかけに、セカンドオピニオンに踏み出し、納得する選択に繋がったというご報告も複数寄せられています。知る機会があれば、患者さんやそのご家族は納得できる。そのことが、その人の後悔のない日々に繋がることを実感しています。

質疑応答からわかること

質疑応答で必ず上がってくることのひとつに、『腹腔内投与』『温熱療法』があります。現在、先進医療Bで行われていますが、先進医療という言葉に『最前線』というイメージを抱きやすいことから、患者さんやそのご家族の過剰な期待につながっていることを感じます。『うちなら腹腔内投与を低量でする』『腹腔内投与と温熱療法で腹膜播種を治せるのは、この病院しかない』という言葉にすがり、効果、安全性が認められていない治療に遠方から通い、すがっていく事例もあります。

セミナーを通じて、標準治療への理解を深めていくことと、患者家族の不安に向き合い、真摯に答えてくださる医療者の姿勢が、患者家族の後悔のない日々に繋がると思い、引き続き誠意をもって取り組んでまいります。

今後に向けて

胃がんキャラバン2019はいよいよ後半に入ります。今後は青森、福岡、富山、愛媛、広島と回ります。キャラバンを開催する中で、『来年も来てほしい』、『次回は、うちの県で開催してほしい』などの声が届いています。後半をまわりながら、来年度に向けて、キャラバンの絵図を考えていく必要を感じます。

また、どのセミナーも素晴らしい内容であり、これが、一回一回で終わってしまうことも残念です。

先生方の講演は財産です。来年度以降、日本胃癌学会として記録に納め、それを、胃がん告知後の理解や各地での研修などに使っていくことの可能性をご相談していきたいと思っております。

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文:認定NPO法人希望の会 理事長 轟 浩美(編集;中島 香織)

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