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国際肺癌会議 速報版レポート ~PACIFIC試験~
[公開日] 2018.09.27[最終更新日] 2018.09.27
切除不能ステージⅢ期標準治療の抗がん剤と放射線療法を組み合わせた併用療法後の維持療法デュルバルマブ(商品名イミフィンジ;以下イミフィンジ)の全生存期間が発表
切除不能ステージⅢ期は、同時化学放射線療法が標準治療であり、目的は根治を目指したものである。
しかし患者の89%は治療後に病勢が進行し、転移する。
Ⅲ期の5年生存率は15-20%と高くない。
また革新的な新薬が相次ぐステージⅣ期とは対照的に、過去20年間標準治療には進展がなかった。
イミフィンジはステージⅢ期で標準治療の抗がん剤と放射線療法を組み合わせた併用療法後の維持療法が適応である。
承認取得の根拠となった国際共同臨床第3相試験 PACIFIC試験で主要評価項目のひとつである無増悪生存期間を有意に延長させた。
イミフィンジ投与群が中央値で16.8ヶ月、プラセボ群5.6ヶ月で、11ヶ月以上の延長。再発・再燃リスクを48% 減少させた。
今回はPACIFIC試験の全生存期間が発表となり、さらに解析データがアップデートされた。
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