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【オンコロメルマガ】告知を受けたとき[Vol.117]


  • [公開日]2019.07.03
  • [最終更新日]2019.07.12

オンコロの中島です。

先日、友人ががんの診断を受けました。

病理結果が出るその日に付き添ってほしい、との連絡を受けた時、生検まで済ませていたことに驚き、もっと早く声をかけて欲しかったとも思いましたが、友人もその日までそれほど深刻に考えていなかったのかもしれません。

番号が呼ばれるまでの時間も、私達は他愛もない話しをして笑いながら、その順番を待っていました。それは「きっと、悪い結果はでないだろう」と、お互いを無意識に鼓舞していたのかもしれません。

診察室では、医師からの説明が進むにつれて友人の顔色が悪くなり、「残念ながら悪性です」と告げられた瞬間、友人は涙を流していました。

私が治療の期間、ずっと励まし続けてくれた友人と立場が逆になるなんて、「私が病気をうつしてしまったのでは?」と、ありえない根拠までもが脳裏をかすめました。

その夜、自分の診断告知の時はどうだったかを思い返していました。

すでに素人でも画像で判断がつくほど悪性と覚悟をしていたので、ひとりで診察室に向かい、医師の診断結果を受けました。今後の治療方針を聞きながら、これは今となっては不思議ですが「死」という言葉は浮かばず、「これから、今の仕事の業務どうしよう?」の心配が先に心に浮かんだことを覚えています。

友人の告知の席では、医師から絵や文字で書き示しながら丁寧な説明がありました。

がん種の専門用語が出るシーンでは、都度その意味の説明をしていただきましたが、友人は聞くどころではなかったはずです。「悪性だった」、「がんに罹患した」という、今まで経験をしたことがない思いが頭の中を占めて、結果涙が出てしまったのでしょう。

念のために私のほうから、ひとつひとつの説明に対し確認、という形で質問をしたせいか、最終的には医師にも看護師さんにも、自分ががんのサバイバーであることがわかってしまいましたが、「お友達がいるから、心強いわね」と声をかけられていました。

人は誰でも未経験の世界へ足を踏み入れることは、恐怖心を抱きます。
ましてや病のことなど命にかかわることはなおさらでしょう。

とてもナイーブな事項で、これは個人の考えにもよりますが、告知診断の時は病気の知識はなくともご家族や友人が一緒に付き添ったほうがよい気がします。患者は悪い結果を聞いた後は、医師の説明は耳に入っていません。万が一の結果に備え、その病気について少しでも調べていったほうがいいかもしれません。

ただ気をつけたいのは、間違った情報をインプットしないことです。

友人の医師は何回も「帰宅してから病気についてインターネットで調べる人が多いですが、正しくない情報もたくさんありますから、くれぐれもあちこちのサイトを見ないように」とアドバイスしていました。

病院にも、相談窓口があります。
すべてのがん種は網羅できていませんが、オンコロのサイトにも基礎情報を掲載しています。

がん種一覧

告知日は、治療してまた普通の生活に戻るための初日・スタート地点です。

いま治療されている方々が、それぞれに満足のいくゴールを切ることができますよう、願っています。

中島 香織

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