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新米パパのがん闘病記 治療法、なにをどう選ぶ?人参ジュースからプレシジョン・メディシンまで ~発覚編~

[公開日] 2017.07.13[最終更新日] 2017.07.13

目次

0.自己紹介

谷島 雄一郎 まずは自己紹介させてください。谷島雄一郎(やじまゆういちろう)と申します。今回から数回に渡り、闘病経験を連載させていただくことになりました。 がんであること以外は普通のサラリーマンです。現在40歳。一児のパパでもあります。長女が誕生する直前の2012年7月にがん(食道原発GIST)が見つかりました。当時34歳。既に転移もあり、食道全摘、肺一部切除などの手術をしましたが1年後に再発。その後、標準治療では奏功なく、治験や手術・ラジオ波といった局所療法等、様々な治療を繰り返しながら防戦中です。 先が見えない闘病生活のなか、「病気にとらわれて生きるのはやめよう。がんになった経験を生かし、大切な人たちの生きる未来に何かを残そう」と決意。  15年9月、「がん経験を新しい価値に変えて社会に活かす」をテーマにしたソーシャルデザインプロジェクト「ダカラコソクリエイト」を始動しました。 現在、若年特有の悩みを抱える20~40代の働く世代のがん経験者約30名と、そんな自分たち「だからこそ」できることを模索し、形にしようと大学や企業と連携しながら活動しています。趣味はキックボクシングでアニメオタク。 というわけで、私、現在進行形のがん患者なのですが、病状が進む中で、標準治療だけでなく、みんな大好きニンジンジュースから今注目のプレシジョン・メディシンまで、様々な可能性を模索してきました。 まさに迷いの日々。後悔しないがんとの向き合い方って… 本連載では、実体験をもとに、がん発覚から現在まで、何に迷いどう決断してきたのか、がん治療に関する情報の取捨選択を話題の中心に綴っていきたいと思っています。 それではよろしくお願いします。

1.色んな病院あるけど何が違うねん?

ちょうど5年前の6月。きっかけは勤め先の健康診断だった。 本来なら私の誕生月である7月に受診するはずだったが1ヵ月前倒した。なぜなら8月に第一子の誕生が予定されていたからである。明るい家族計画には、生命保険の見直しが欠かせない。そのためには最新の健康診断結果が必要なのである。 当時の私は身長175㎝に対し、体重85kg。趣味はキックボクシングと筋トレでベンチプレスは120kgにまで達した。桐谷美鈴さんなら3人以上持ち上がる。痛風持ちではあったが、大きな病気とは無縁のガチムチ野郎であった。 当然、今回も何も無しで終わる、と思いきや。 「胸部レントゲンが去年と比較すると、少し盛り上がりがあるように見える部分があります。気のせいだと思いますが、念のため画像診断センターで検査をしてください。」 麗しい女医さんからパーティーの招待状をいただいてしまった。 そして数日後。画像診断センターでCTの撮影。 驚いた。 素人目にも明らかに食道が何かで埋め尽くされている。どうやら食道に8㎝大の腫瘍があるらしい。そう言えば最近ネイチャーメイドが飲み込みにくかった気がする。 「先生、まさかがんでは無いですよね?」 『まず違うでしょう。ただどっちにしろ手術が必要な大きさです。こちらで病院を選定して紹介状を書きますので数日お待ち下さい。』 「マジか?やっとベンチプレス120kgあがるようになったのに、身体にメス入れたくない、勘弁してくれ。」 これがこの時の感情だった。今から思えば呑気なことだが、医師の言葉もあり、がんだとは微塵も思わなかった。 1~2週間経っただろうか。健康管理センターから電話があった。 『先生から紹介された病院はABCDの4つ。どれか選んでください。』 「いや、あの、選んでと言われましても、何を基準に選べと?病院ごとの違いとか、判断基準を示してもらえませんかね。」 『そうですね…先生に聞きます。』 程なく 『手術の仕方の違いがあります。A病院は内視鏡、Bは開胸、CDは…』 (実はこの説明は正確ではなく、あくまでB病院はA病院と比較し、開胸を選択することが少し多いという、あくまで傾向の話であるということを知ったのは後々の話) ともかく、この時の私は命にかかわるような病気だと思っていなかったので、優先事項は、できるだけ体に影響の少ないこと、それから通いやすい立地。というわけでA病院一択となった。 ただ、この判断には私が病院選びに対し初体験であったことから、これから自分に何が起こる可能性があるのかを予測できずに安易に病院選びをしてしまった反省がある。(決してまずい結果になったわけではないのだけれど) もし今度同じような状況で病院の選択を迫られることがあったら、次のことを紹介元の医療者に徹底して聞く、または自分で調べると思う。 (1)患者(自分)が何を大切にしたいかを理解してもらった上で (当然命が最優先だが、スポーツをするため運動機能の低下を最小限抑えたい等) (2)予見しうるリスクと確率 (今回なら平滑筋腫、GIST、筋肉腫が疑われた) (3)それに対する対応の違い (体への負担軽減を重視し内視鏡の実績が多い、安全性と確実性から開胸開腹の実績が多い、希少がんに対して専門性がある等) 【第二弾】~セカンドオピニオン編~に続く
体験談 GIST AYA GIST

谷島雄一郎

1977年生まれ。一児のパパ。大阪ガス(株)近畿圏部ソーシャルデザイン室に勤務。社会課題の解決や、地域活性化に携わる。長女が誕生する直前の2012年7月、食道に希少がん(GIST )が見つかる。当時34歳。既に転移もあり、手術をするも1年後に再発。以来、様々な治療を繰り返しながら防戦中。15年9月、「がん経験を新しい価値に変えて社会に活かす」をテーマにしたプロジェクト「ダカラコソクリエイト」を始動。働く世代でがんを経験した自分たちダカラコソできることを医療の枠を超えて形にすべく活動している。http://www.dakarakosocreate.com/

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