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【大細胞神経内分泌がん体験談】希少がんで若年性がん~元気になって恩返ししたい~

[公開日] 2018.03.22[最終更新日] 2018.03.22

目次

がんが発覚したのは2017年10月、28歳時でギタリストとして音楽活動をしていました。 現在は29歳で、活動復帰を目指して準備をしています。

初めての検査で

大細胞神経内分泌がんの症状は、告知を受ける1年前から。何となく不正出血がありましたが、腹痛など痛みがなかったのでそこまで気にしていませんでした。しかし、やはり気になってきたのと、一度もがん検診へ行ったことがなかったので軽い気持ちで行ってみることにしました。

突然のがん宣告

検査のため、近所の病院へ行くと、「腫瘍のようなものがあり、うちでは見れない大きさなので・・・」と言われ、紹介状をもらって帰ってきました。がんなのか、何なのか、気軽に行った病院で突然の結果にパニックでしたが、大きな病院で検査しないとわからないと言われ、翌日すぐに紹介状を持って市立病院へ行きました。 検査の結果、最初に言われたのが腺がんでした。まさか悪性とは思わなかったので、がんと宣告されても、ポカンと先生の話を聞いていました。そのあと、自分はもう死ぬのかとただただ呆然としてしまいました。 それに親に何て説明したらいいだろうかと思っていると、先生から「もう一度ご両親に説明してもいいし、必要なら何度でも説明するので」と言っていただき、とても感謝しました。後日、両親にも病気の説明をしていただきました。宣告されるよりも、私ががんであると親が知るほうが辛かったです。 そしてさらに、腫瘍の顔つきが通常より悪い可能性があるのでと、大学病院で手術することになり、また紹介状をもらいました。大学病院へ行くとさらに精密検査をして、ステージが1b1期と判明。治療は手術、そして術後には抗がん剤治療を行うことが決まりました。

突然悪夢のような事態に

がん宣告された当時、先1カ月のライブ日程が決まっていましたが、手術を最優先にするべきとドクターストップがかかり、すべての予定をキャンセル、ライブは代役のお願いをしてなんとか無事に終わりました。その後、当時所属していたバンドは別の理由で事務所との契約終了となり、解散となりました。 ライブを病欠することになり、関係者にもお客さんにもきちんと説明しないといけないことになりました。お客さんには、心配もかけてしまうし、何より本当だったら夢を与える側だと思っているので、ライブの病欠がなければきっと知らせなかったと思います。 今まで、遅刻も、ましてやライブを休むなんてしたことがなかったのに、たくさんの人に迷惑をかけてしまって、とても心が痛みました。

希少がんで若年性がん

手術が決まった後も細胞診がされていて、最終的に腺がんから子宮頸部の大細胞神経内分泌がんと診断されました。これはとても珍しい種類で、しかも進行が早い可能性もあると説明を受けました。 自分でインターネットで調べると、出てくる症例が本当に少なくて驚きました。内容もそのときは予後不良と書かれているものが多く絶望的でした。 20代でがんになるというだけでも珍しいのに、さらに希少がんだなんてと、今まで自分が健康には自信があった分、余計に落ち込みました。手術までの何日間はずっと憂鬱で、突然病気に自分の生きる時間を奪われてしまったように感じました。まるで急に怖い映画の一部に入り込んでしまったかのような恐怖と絶望感、孤独感でいっぱいになりました。 また、術前は自分もがんを受け入れられなかったのだから、ましてや周りの人にはもっと理解するのは難しいだろうと思いました。特に同世代の人からは、手術したらすぐ元気になって完治する、そう思われていたかなと思うし、急に何が起きたんだろうと思われていたと思います。 これから、20代の周りの女性は、結婚して子どもができたりしていきます。そのときに自分だけ取り残されていくのかなと思うと寂しいです。友達の妊娠や幸せは祝いたいし、だからこそ自分自身の充実と心のコントロールが大切になってくると思っています。 もう子どもができる可能性がない分、これからは音楽作品を生み出していくことにさらに力を注いでいきたいです。

術後に運命がまた変わる

2017年12月、人生で初めての開腹手術でしたが、手術自体には特に不安はないというか、不思議と何も考えていませんでした。手術が終わった直後は全く歩けずこんな状態になるんだとびっくりしましたが、翌々日には、なんとか歩かないと何も始まらないと思い歩き始めました。 術後の経過はすごく良く、20日~1か月入院する予定でしたが、3週間経たずに退院が決まりました。 退院後の最初の診察では、脈管侵襲がなかったため、抗がん剤治療がなくなり、この時点から経過観察になりました。急に自由になったような感覚で逆にどうしていいかわからなくなりましたが、家族や周りの人たちには喜んでもらえて嬉しかったです。

新しい生活とこれからの生活

まだ手術して2か月しか経っていなく、これからどうやって生きていったらいいか途方に暮れます。失ったものは大きいし、再発したらどうしようという不安はがんになった人ならみんなあると思います。 それをすっぱり忘れるのも無理だし、かと言ってこのままどんより生きるのも嫌だなと思い、もしこのあと転移して2年以内に死んでしまうならやっておきたいことと、このまま長く生きていけると信じてやっていくこと、どちらかではなく両方やることにしたら気持ちが楽になっていきました。 病気になって良かったとは思っていないし、そもそも病気になりたくはなかったけれど、生き方を見直せる機会になったし、一生の時間は今まで自分が思っていたよりも少なくて大事にしていかないといけないということを感じられたのはすごくよかったと思います。 また、最終的な担当の先生もすごく良い先生で、不安に思ったことは何でも聞いてと言ってくださり、インターネットで見て不安に思ったことなども嫌な顔ひとつせずに丁寧に説明してくださいました。行く病院の先々での担当の先生に恵まれたのが唯一の救いでした。 今まで応援してくれていたお客さん、仲間や先輩方にも励ましてもらって本当に感謝しています。今度は自分が元気になって恩返ししていきたいと思っています。 今まで音楽活動に使用していたブログに病気のことをテーマで分けて綴っています。 ブログ:http://ameblo.jp/ma5-cdefg/ 中川舞子twitter(@Gt_Maiko0000)http://twitter.com/Gt_Maiko0000
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