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がんの三大治療 放射線治療


  • [公開日]2019.08.28
  • [最終更新日]2019.10.11

監修:日本医科大学 勝俣範之 先生
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放射線治療とは、放射線が持つ細胞にダメージを与える(DNAの分裂を障害する)特性をがん細胞に応用し、がんを縮小・抑制する治療です。手術療法、薬物療法と並んで「集学的治療(あらゆる治療を集約させて行うこと)」の重要な柱となっています。

がん治療における放射線治療とその特徴

放射線は医療において検査やがん治療に用いられています。検査では、X線検査がよく知られています。CT検査も同様に全身にX線をあてて画像処理することにより、体内の臓器の状態を調べることができます。

がん治療では、がんの生じた部位、病巣の状態、範囲、治療目標などにより用いる放射線が異なります。がんは、正常細胞がなんらかの要因で遺伝子変異してしまうことで、自由に増殖や転移能力を持った状態のことを指します。また、正常細胞と比べて増殖力が高く修復力が低いという特性があります。こうした特性を利用して、がん細胞へ効率よく放射線を照射することにより遺伝子(DNA)を障害し、がん細胞を破壊することにより効果を発揮します。

一般的に放射線治療は以下のがん種で多く実施されています。
・乳がん  ・前立腺がん
・食道がん ・肺がん
・頭頸部がん ・肝臓がん ・悪性リンパ腫
・脳腫瘍 ・膵がん ・子宮頸がん

放射線治療は(1)がん細胞のみを狙う(2)侵襲が少ないこと、から機能と形態を温存することができます。また、仕事や家族の状況に合わせて、外来通院で治療できる点も放射線治療の特徴の1つです。

放射線治療の種類

【外部照射】
身体の外から放射線を照射し、がん細胞へ到達させます。がんへ効率よく照射できるように、照射の位置、方向、放射線量を検査により検討し、適切な位置に照射していきます。照射中(治療中)に痛みはありません。近年では、3D画像でより正確かつ迅速に照射することが可能になるなど、治療の所要時間が大幅に減少し、体への負担も減ってきています。
【小線源療法】
身体の中に器具を挿入して、体の中から対象に集中して照射を行う腔内照射法や、身体の中に直接埋め込み、周辺のがん細胞を死滅させる組織内照射法があります。
【内用療法】
放射性同位元素を組み込んだ薬剤を、経口もしくは血管内に投与する照射方法です。

副作用について

放射線療法は照射部位によって副作用があらわれる場合があります。主な副作用は、照射部位によって異なりますが、呼吸器系、消化器系、泌尿器系および生殖器系の障害、疲労、悪心(気持ちが悪くなる)、皮膚炎および脱毛などがあります。副作用の多くは一時的なものですが、照射から時間がたってから副作用があらわれることもあります。副作用があらわれたらすぐに担当医に相談しましょう。

治療期間について

放射線治療の多くは、抗がん剤による治療や手術療法と組み合わせて行います。全ての治療スケジュールが滞りなくできるように、効果と副作用のバランスを考えてスケジュールを組みます。放射線治療については、放射線腫瘍医が病状や治療目的を考慮して治療計画を決めます。

治療費について

治療内容によって負担額は異なりますが、標準治療の中で行われる一般的な放射線治療は、公的医療保険の対象です。また、先進医療として行われる放射線治療について、保険が適用されない部分は自己負担となります。費用について不安がある方は、高額療養費制度などさまざまな制度がありますので、主治医やがん相談支援センター、保険者に相談しましょう。

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