PD-L1抗体×CTLA-4抗体の免疫チェックポイント阻害薬併用に注力
アストラゼネカは、PD-L1抗体デュルバルマブ(Durvalumab)およびCTLA-4抗体トレメリムマブtremelimumabの2剤の免疫チェックポイント阻害薬を有す。 しかしながら、PD-1抗体であるニボルマブ(オプジーボ)、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)及びPD-L1抗体アテゾリズマブ(テセントリク)に次いでPD-1/PD-L1経路阻害薬としては4~5番手*、一方、CTLA-4抗体にはイピリムマブ(ヤーボイ)が存在する。 *他にPD-L1抗体アベルマブ(バベンチオ)が存在。 その中、「アストラゼネカは、PD-L1抗体単剤療法に注力するのではなく、CTLA-4抗体との併用療法に注力する。すでに非小細胞肺がん、膀胱がん、頭頸部がんでは、デュルバルマブとトレメリムマブの併用療法での臨床試験が最終段階となり、併用療法では最も進んでいる」と、専務取締役執行役員 研究開発本部長 谷口 忠明氏は語る。 更に、これまでの様々な臨床試験結果により、PD-L1陰性患者に対してもデュルバルマブとトレメリムマブを併用することにより高い奏効率が示せる可能性が出てきたとのことだ。
「がん領域」では26試験が実施中
アストラゼネカは、日本において47試験を実施中。うち26試験が「がん」領域となる。