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膵臓がんの検査と診断・ステージ

[公開日] 2019.03.22[最終更新日] 2019.03.22

膵臓がんの検査

膵臓がんは初期発見が難しいため、危険因子や腹痛などちょっとした自覚症状がある場合には、検査をすることが重要です。 また、画像検査だけでは鑑別が難しいケースも多く、確定診断や治療方針決定のためには、可能な限り病理検査の実施が望まれます。

血液検査(血中膵酵素、腫瘍マーカー)

血液中の腫瘍マーカーや膵酵素が増加していないかを、血液を採取して調べる検査です。膵臓がんに特徴的な腫瘍には、CA19-9、SPan-1、DUPAN-2、CEA、CA50などがあります。 また、膵臓がんによって膵管が狭くなることで圧が高まり、血液中の膵酵素であるアミラーゼやエラスターゼ1が増加します。 ただし、腫瘍マーカーや膵酵素は、がんを確定できるものではないため、がんが疑われる場合には他の検査も併せて受ける必要があります。

超音波検査

超音波検査は、体の表面に超音波プローブを当て、体内の臓器からはね返ってくる超音波を画像として映し出します。放射線被ばくがなく安全で簡便な検査という利点があります。 ただし、慢性膵炎や腹部手術歴がある方や、体格の良い方(腹部に脂肪が多い方)では、膵臓が見えにくい場合もあります。

CT検査

CT検査は、X線を当てることで膵臓や周囲の臓器の断面を画像化します。膵臓がんの場合には、病変の広がりや血管との位置関係などを細かく映し出すために造影剤が使われることが多いです。 CT検査は、放射線被ばくがあるという欠点もあります。また、膵炎と膵がんの鑑別が難しい場合もあることにも注意が必要です。

MRI検査

MRIは、CT同様に体内の断面を画像化することで、がんの広がりなどを調べる検査です。磁気を使用するため、放射線被ばくがないという利点があります。 特にMR胆管膵管撮影(MRCP:Magnetic Resonance Cholangiopancreatography)は、MRIにより得られた情報をもとにコンピューターを使って胆道・膵管の画像を作り出し、詳しく調べることができます。内視鏡や造影剤を使わないため患者さんの負担も少なく、膵臓がん検査で使われることが多くなってきています。

超音波内視鏡検査(EUS:Endoscopic Ultrasonography)

先端に超音波プローブを付けた内視鏡を口から挿入し、内視鏡の先端を胃壁や十二指腸壁にあてて検査をすることで、消化管壁のすぐ向こう側にある膵臓や胆嚢などを詳細に観察することが可能です。 さらに、超音波検査で腫瘍の位置を確かめながら、内視鏡の先端から針を出して腫瘍の細胞を採取し、する超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNA)を行うこともあります。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP:Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography)

内視鏡を口から十二指腸まで入れた後、細いカテーテルを通して膵管へ造影剤を挿入し、膵管や胆管をX線撮影する検査方法です。その際に膵管内の細胞を採取し、細胞診検査を実施することもあります。 ERCPは、造影剤注入の際に膵管の圧が上がり、膵炎などの合併症を発症するリスクがあるため、他の検査では診断が困難な場合にのみ選択されます。

膵臓がんの診断と病期(ステージ)分類

膵臓がんの病期の分類には、日本では「膵癌取扱い規約(日本膵臓学会編)」、または「TNM悪性腫瘍の分類(UICC)」が使用されています。 いずれも次のT(がんの大きさや周囲への広がりの程度)N(リンパ節への転移の有無)、M(他臓器などへの転移の有無)の3種の分類(TNM分類)の組み合わせで決まっています。 また、膵臓がんにとって手術の可否はその後の予後を左右する重要な要素であり、切除可能性分類が下表のように定められています。
BR-PV(門脈系への浸潤のみ): SMA,CA,CHAに腫瘍の接触・浸潤は認められないが,SMV/PVに180度以上の接触・浸潤あるいは閉塞を認め,かつその範囲が十二指腸下縁を越えないもの BR-A(動脈系への浸潤あり): SMAあるいはCAに腫瘍との180度未満の接触・浸潤を認めるが,固有肝動脈やCAへの接触・浸潤を認めないもの UR-LA(局所進行): SMV/PVに腫瘍との180度以上の接触・浸潤あるいは閉塞を認め,かつその範囲が十二指腸下縁を越えるもの. SMAあるいはCAに腫瘍との180度以上の接触・浸潤を認め,かつ固有肝動脈あるいはCAに接触・浸潤が及ぶもの. 大動脈に腫瘍の接触・浸潤を認めるもの UR-M(遠隔転移あり): M1(領域リンパ節を越えるリンパ節への転移を有する場合も含む) 「膵癌取扱い規約第7版」より
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