胃がんとは
胃とは、食道と十二指腸の間にある袋状の臓器で、おおまかに胃底部・胃体部・幽門部の3つの部位からできています。
また胃壁は内側から順に、粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜の5層に分けられています。
胃の中に入った食べ物は、胃壁の運動と消化酵素や胃液の働きによって消化され、幽門を通って十二指腸へと送られます。
胃がんとは、胃の内側を覆っている粘膜の細胞が異常に増殖することで発生します。
胃がんの病期と検査
早期の胃がんは自覚症状に乏しいため、定期検診や他の疾患の検査で偶然発見されることも多くあります。
胃がんが疑われる場合には、まずがんの有無を確認後、画像検査などによってその進行度を調べます。
胃がんの治療
胃がんの治療では、がんの発生場所、増殖のタイプ(分化型、未分化型)、臨床病期、更には患者さんの全身状態などを総合的に検討し、個々の患者さんの状態に応じて決定されます。
治療の基本は胃の病変の切除ですが、手術ができない場合や、病変が広がっていて切り取ることが困難な場合には、全身療法である薬物療法を行います。