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ALK融合遺伝子(アルク ゆうごういでんし)

[公開日] 2016.04.11[最終更新日] 2016.04.11

ALK融合遺伝子は、がん細胞の増殖に関わる遺伝子であり、これらの遺伝子のうち、特に増殖能が高いため「横綱がん遺伝子」とも呼ばれています。 2007年に自治医大(現 東京大学) 間野博行教授らによって発見されました。 ALK融合遺伝子は 日本人の肺がん(非小細胞肺がん)の3〜5%程度とされ、タバコを吸わない患者さんや若い患者さんにも認められており、ALK阻害剤(クリゾチニブ、アレクチニブ等)の開発により治療効果を大幅に改善しました。 なお ALK融合遺伝子は肺がん以外のがんでも認められることがありますが ALK阻害剤は、現在、肺がんにのみ保険適応されており、それ以外には基本的に使用できません。 そのためALK融合遺伝子発現しているがんを ALKoma(アルコーマ)と総称し、臓器別の保険適応を超えた治療が提唱されています。(2016年現在保険適応には至っていない)
辞典 肺がん

3Hメディソリューション株式会社 執行役員 可知 健太

オンコロジー領域の臨床開発に携わった後、2015年にがん情報サイト「オンコロ」を立ち上げ、2018年に希少疾患情報サイト「レアズ」を立ち上げる。一方で、治験のプロジェクトマネジメント業務、臨床試験支援システム、医療機器プログラム開発、リアルワールドデータネットワーク網の構築等のコンサルテーションに従事。理学修士。

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