乳癌とHu5F9-G4について 

CD47は、血球細胞がマクロファージ、樹状細胞などの貪食細胞からの攻撃を守るたんぱく質です。CD47は赤血球、血小板、リンパ球などの血球細胞表面に存在しますが、AML(急性骨髄性白血病)、NHL(非ホジキンリンパ腫)、そして乳癌などの固形癌の癌細胞に過剰に発現することが判っています。

そのため、CD47が過剰発現する癌細胞では、CD38がマクロファージのSIRPα(阻害受容体シグナル制御蛋白α)と結合すること免疫システムから癌細胞に対する攻撃を守られてしまします。

癌細胞表面にCD47が発現する限り、マクロファージなどの免疫システムによる貪食作用が働きませんので、CD47が過剰発現する癌細胞では発現しない癌細胞に比べて既存の治療薬での効果が減弱するため抗CD47モノクロナール抗体である

Hu5F9-G4

に期待が寄せられています。Hu5F9-G4はCD47が過剰発現する癌細胞に対して、CD47とマクロファージの働きを阻害する受容体が結合することを阻止することで、免疫システムの働きを促進させ抗腫瘍効果を発揮します。

また、それだけでのHER陽性乳癌の標準治療である抗HER2抗体薬ハーセプチン(トラスズマブ)の効果を増強する可能性も示唆されており、単剤だけでなく併用療法としてもHu5F9-G4は乳癌の治療成績向上に貢献することが期待されているのです。

Hu5F9-G4の添付文書情報(未定)

製品名

未定

一般名

Hu5F9-G4

用法用量

未定

効能効果

未定(再発難治性乳癌)

主な副作用

未定

製造承認日

未定

Hu5F9-G4の作用機序

抗CD47モノクロナール抗体であるHu5F9-G4は、CD47がマクロファージのSIRPαと結合することを阻害し、マクロファージの貪食作用を促進することで抗腫瘍効果を発揮します。

Hu5F9-G4の最新情報

1)Pre-Clinical Development of a Humanized Anti-CD47 Antibody with Anti-Cancer Therapeutic Potential.

概要

CD47は血球細胞がマクロファージ、樹状細胞などの貪食細胞の攻撃を守るたんぱく質です。CD47は赤血球、血小板、リンパ球などの血球細胞表面に存在しますが、AML(急性骨髄性白血病)、NHL(非ホジキンリンパ腫)などの癌細胞にも過剰に発現することが判っています。そのため、マクロファージ、樹状細胞などの免疫システムから血球細胞だけでなく癌細胞をも守ってしまいます。そこで、抗CD47モノクロナール抗体である5F9をCD47が高発現する癌細胞に投与したところ、癌細胞に対するマクロファージの貪食作用が亢進することが基礎実験の結果でわかりました。

出典

PLOS ONE

配信日

2015年9月21日

Hu5F9-G4の口コミ

その他医療関係者のコメント

Hu5F9-G4の治験情報

1)Phase 1 Trial of Hu5F9-G4, a CD47-targeting Antibody

治験の概要

進行固形癌患者に対して抗CD47モノクロナール抗体であるHu5F9-G4を投与し、その安全性を検証する治験

治験の期限

2017年8月

参照
1)Seven, Incプレスリリース
2)患者さんのための乳がん診療ガイドライン


この記事に利益相反はありません。

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