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切除可能進行胃/食道胃接合部腺がんの周術期化学療法に対するイミフィンジ上乗せ、全生存期間の有意な改善を示す The Lancetより

[公開日] 2026.10.09[最終更新日] 2026.10.09

2026年9月9日、医学誌「The Lancet」にて、未治療の切除可能進行胃がんまたは食道胃接合部腺がんを対象に、周術期のFLOT療法(5-FU+ホリナート+オキサリプラチン+ドセタキセル)への抗PD-L1抗体イミフィンジ(一般名:デュルバルマブ)上乗せの有効性と安全性を検証したグローバル多施設共同二重盲検第3相臨床試験(MATTERHORN試験)の最終全生存期間(OS)解析結果が公表された。

試験デザイン

対象

未治療の根治的切除が可能な進行胃がんまたは食道胃接合部腺がん(II-IVa期相当)の成人患者

レジメン(治療法)

試験群:術前/術後のイミフィンジ+FLOT療法→維持療法としてのイミフィンジ(n=474) 対照群:術前/術後のプラセボ+FLOT療法→維持療法としてのプラセボ(n=474)

評価項目

主要評価項目:無イベント生存期間(EFS) 主要な副次評価項目:全生存期間(OS)

結果

有効性

主要評価項目であるEFSについては、既に報告されており、今回はOSの結果が報告された。 無作為化された948例(年齢中央値62歳、男性72%、女性28%)における試験群と対照群のOSの比較において、ハザード比は0.78(95%信頼区間:0.63-0.96、p=0.021)であり、試験群における統計的に有意な改善が認められた。

安全性

治験薬の最終投与後90日目までの有害事象が収集・解析された。 治験治療との因果関係が否定できない死亡例は、試験群で6例(1%)に対して対照群で2例(<1%)に認められた。

結論

周術期療法としてのイミフィンジ+FLOTは、プラセボ+FLOTとの比較において、全生存期間の有意な改善を示した。同結果は、切除可能な胃がんまたは食道胃接合部腺がんに対する新たな標準治療選択肢であることを支持する結果である。 参照元: Perioperative durvalumab plus fluorouracil, leucovorin, oxaliplatin, and docetaxel for resectable gastric and gastro-oesophageal junction adenocarcinoma (MATTERHORN): final results of overall survival and event-free survival by pathological response in a global, randomised, double-blind, placebo-controlled, multicentre, phase 3 trial(Lancet 2026 doi: 10.1016/S0140-6736(26)01254-7.)
ニュース 胃がん イミフィンジデュルバルマブ食道胃接合部がん

浅野理沙

東京大学薬学部→東京大学大学院薬学系研究科(修士)→京都大学大学院医学研究科(博士)→ポスドクを経て、製薬企業のメディカルに転職。2022年7月からオンコロに参加。医科学博士。オンコロジーをメインに、取材・コンテンツ作成を担当。

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