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【承認】経口プロテアソーム阻害剤ニンラーロ カプセル、 0.5mgが剤形追加

武田薬品工業株式会社は8月16日、経口のプロテアソーム阻害剤「ニンラーロ カプセル2.3mg/3mg/4mg」(一般名:イキサゾミブクエン酸エステル) の剤形追加として、厚生労働省より「ニンラーロ カプセル0.5mg」の製造販売承認を取得したことを発表した。

ニンラーロは、タンパク質分解酵素であるプロテアソームの阻害剤であり、がん細胞における不要なタンパク質の分解を阻害することで増殖を抑制し、アポトーシスを誘導すると考えられている。

同剤は2017年に「再発又は難治性多発性骨髄腫」、2020年3月に「多発性骨髄腫における自家造血幹細胞移植後の維持療法」、2021年5月には「幹細胞移植歴のない多発性骨髄腫に対する初回治療後の維持療法」の治療法として承認を取得している。

今回の承認は、主にランダム化プラセボ対照二重盲検多施設共同国際臨床第3相試験であるTOURMALINE-MM3試験およびTOURMALINE-MM4試験の結果に基づくもの。この剤形追加により、多発性骨髄腫における維持療法において、ニンラーロの低用量製剤による新たな治療選択肢(1.5mg用量(0.5mgカプセル×3))の提供が可能となり、従来よりも患者さんの状態に合わせたより適切な用量調節の実現を目指すことが可能になるという。

武田薬品はプレスリリースにて、「当社は引き続き、患者さんと医療関係者の皆さんの医療ニーズにお応えし、多発性骨髄腫治療に一層貢献できるよう努めてまいります」とコメントしている。

参照元:
武田薬品工業株式会社 ニュースリリース

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