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5月22日、ヤンセンファーマ株式会社は前立腺がんの新規治療薬となるアパルタミド(商品名アーリーダ)の発売を5月30日より開始すると発表した。
アーリーダは、経口アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬であり、前立腺がん細胞のアンドロゲンシグナル経路を遮断する。適応は「遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌」となり、遠隔転移がない去勢抵抗性前立腺がんから使用できるアンドロゲンシグナル阻害薬として本邦初となる。
遠隔転移がない去勢抵抗性前立腺がん患者を対象とした第3相試験(SPARTAN試験;NCT01946204)において、主要評価項目である無転移生存期間(MFS)中央値は「アパルタミド+アンドロゲン除去療法(ADT)群」40.5ヵ月に対して「プラセボ+アンドロゲン除去療法(ADT)群」16.2ヶ月となり、プラセボ群に比べてアパルタミド群と投与することで転移及び死亡のリスク(MFS)が72%統計学的有意に減少することが示されていた(ハザードリスク比:0.28,95%信頼区間:0.23~0.35,p<0.0001)。