再発卵巣がん治療薬としてPARP阻害薬リムパーザが承認取得、発売までの無償提供も開始


  • [公開日]2018.01.19
  • [最終更新日]2018.01.19

2018年 1月 19日、アストラゼネカ株式会社は「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法」を効能・効果としたオラパリブ(商品名リムパーザ;300mg1日2回投与)の国内における製造販売承認を取得したと発表した。リムパーザは、日本初のポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害薬となる。

【リムパーザの詳細については以下を参照】
乳がん・卵巣がんの新薬オラパリブ(リムパーザ)について知っておきたい5つのこと~2018年1月19日時点の情報~(オンコロ辞典)

なお、同社は薬価収載前の無償提供の実施を発表し、厚生労働省の定める「保険外併用療養費制度」のもとで、本剤の無償提供を実施するとのこと。本剤の提供は、適正使用の観点より、本剤開発治験実施施設等の限定された施設において、承認された適応、用法・用量に従ってのみ使用すること、無償提供期間中に同社が実施する市販直後調査に準じた活動を含む適正使用推進等の各種安全対策にご協力いただくことを理解・合意し、無償提供を希望する施設でのみ実施する。また、本剤提供は製造販売承認取得日以降、各施設での準備が整った時点から開始し薬価収載前日に終了する。

問い合わせ先は以下のとおりとなる。


※アストラゼネカ社2018年1月19日プレスリリースより抜粋

(文:可知 健太)

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