抗がん剤治療に伴う悪心・嘔吐にジプレキサの使用が承認公知申請による承認


  • [公開日]2017.12.27
  • [最終更新日]2017.12.27

12月26日、日本イーライリリー株式会社は、抗精神病薬・双極性障害治療薬オランザピン(商品名ジプレキサ) について、2017年12月25 日付で厚生労働省より「抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状 (悪心、嘔吐)」の効能・効果追加の承認を取得したと発表した。

抗悪性腫瘍剤投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)は、がん患者さんの日常生活に著しい影響を及ぼすことから、日本緩和医療学会、日本消化器病学会より開発要望書が提出されたことを受け、2016年2月3日の「医 療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」にて、本適応の医療上の必要性について検討・評価されていた。

その後、2017年5月17日の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、公知申請に 該当するという検討結果を受け、2017年6月9日の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会における事前評 価の結果、医療上の必要性が高く、公知申請を行って差し支えないと判断された。これを受け、日本イーライリリーは、2017年6月22日に公知申請を行った。

※さらに詳しく
抗精神病薬のジプレキサに高度催吐性化学療法後の悪心・嘔吐予防効果を確認 N Engl J Med誌(オンコロニュース2016.07.25)

記事:可知 健太

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