5月23日、日本イーライリリー株式会社は、血管新生阻害剤VEGFR2抗体ラムシルマブ(商品名サイラムザ)について、「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に対する治療薬として適応追加の承認を取得したと発表した。

今回の承認取得は国際共同第3相臨床試験(RAISE試験)の結果に基づいている。

RAISE試験では、ベバシズマブ(アバスチン)、オキサリプラチン(エルプラット)およびフッ化ピリミジン製剤(カペシタビン;ゼローダ、5-FU)併用(FOLFOX+Bev療法またはXELOX+Bev療法)による一次療法中または施行後に増悪した転移性結腸・直腸がん患者を対象に、「ラムシルマブ+FOLFIRI(イリノテカン、フォリン酸および5-フルオロウラシル)」または「プラセボ(偽薬)+FOLFIRI」と比較している。

上記試験により、18%の有意な生存メリットを得られてることに加え、KRAS変異に関係なく効果が発揮できることが示されている。

試験結果の詳細は以下のとおりである。
進行大腸がん ラムシルマブ(サイラムザ)が有効な可能性 ECC2015(オンコロニュース)

サイラムザは、血管新生阻害剤で、がんの増殖および転移に関わる血管新生において重要な働きを示す血管内皮細胞増殖因子(VEGF)受容体2に対する抗体である。腫瘍細胞は増殖する際に栄養や酸素を運ぶ血管を新生するが、サイラムザは血管新生を阻害し、「兵糧攻め」のように抗腫瘍効果を発揮する。サイラムザは、治癒切除不能な進行・再発の胃がんの治療薬として日本では2015年6月に上市されている。

日本イーライリリー プラスリリース

記事:可知 健太


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