ITTintention to treat)とは、医薬品の臨床試験などの研究の解析方法のひとつです。

医薬品の臨床試験では試験の進行に伴い、治療が実施不能や続行不可能になる患者さんが発生します。このように試験の治療から脱落した患者さんもすべて含めて解析するのがintention to treat analysis(ITT 解析)です。

これに対し、脱落した患者さんを除いて実際に行われた治療に基づいて行う解析を,on treatment analysis といいます。解析の段階で脱落した患者さんを除くと、最初に分けたグループとは別の集団になってしまう可能性があります。そのなると試験の結果が偏ったものになる恐れがあり、その偏りを排除するのがITT 解析という考え方です。

作成:株式会社インテリム

臨床試験に関するセミナー


司 会:笠井 信輔さん
ゲスト:武田 晃司 先生(西日本がん研究機構 事務局長)

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