希少がんMeet the Expert 第2回 GIST(消化管質腫瘍)書き起こし~開会挨拶~


  • [公開日]2017.04.25
  • [最終更新日]2020.03.25
スピーカー
国立がん研究センター希少がんセンター 加藤 陽子
国立がん研究センター中央病院 病院長 西田 俊朗
国立がん研究センター 理事長 中釜 斉
認定NPO法人キャンサーネットジャパン理事 柳澤 昭浩
がん情報際サイト「オンコロ」オンコロジー事業本部 本部長 可知 健太

開会挨拶
講演 前編
講演 後編
ディスカッション

加藤) 皆さん。大変お待たせいたしました。これから希少がんMeet the Expertを始めたいと思います。

希少がんMeet the Expertは、国立がん研究センター希少がんセンター、認定NPO法人キャンサーネットジャパン、がん情報サイト「オンコロ」共催。株式会社かるてぽすと、樋口宗孝がん研究基金、株式会社クリニカル・トライアル、株式会社クロエ、後援協力で開催いたします。

このセミナーは原則として第2金曜日に開催しています。私は司会進行、担当いたします希少がんセンターの看護師、加藤陽子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。それでは開会に先立ちまして国立がん研究センター理事長中釜 斉(なかがま ひとし)より、ご挨拶させていただきます。中釜先生お願いします。

中釜) 皆さんこんばんは。理事長中釜です。

本日はこの希少がんセミナーの2回目ということで、対象となる疾患は、GIST、消化管の間質性の腫瘍です。これも非常に珍しいがんであります。ただ、日本でGISTの原因遺伝子が、c-kitというものですが、それが今から20年ほど前に見つかって、そこからかなり研究が進み、それに対する薬、トライアルとか、いろいろなことが始められた非常に日本にとっては印象深い、私にとっても印象深い疾患であります。

といいますのは、私、1995年に米国の留学から、帰ってきたんですけど、その時にc-kitの研究されている研究者、その時は動物のモデルだったのですが、この遺伝子の異常が見つかり、それがこのGISTという人の病気にもつながるっていうところが、非常に急速に進んできた疾患であります。日本で昨今問題になってる分子標的治療薬、そういうものの先駆けといってもいいほどの疾患です。

ただ、非常にこのGISTそのものは、希少ながんでありまして、10万人あたり1人程度と言われていて、なかなかに治療法の開発が急ピッチで進まないところがある。そういうところを、この希少がんのネットワークをとおして、やはり解決をしていきたい。

そういう現状を踏まえて、今日の西田先生は、GIST、c-kitの研究で、当初からかかわってきた先生ですので、我々の病院の病院長でもありますし、非常に興味ある話が聞かれると思いますので、皆さんご清聴ください。

加藤) ありがとうございました。そして今日、解説を担当します認定NPO法人キャンサーネットジャパン理事の柳澤さんから、一言お願いいたします。

柳澤) 今日は、この寒い中、金曜日の夜にご参加いただきましてありがとうございます。キャンサーネットジャパンの理事の柳澤と申します。ごくごく簡単にご挨拶しますと、キャンサーネットジャパンは、がんの医療情報を何年も発信するNPOです。

しかしながら、大腸がんや胃がん、肺がんというような、いわゆる数の多い疾患は、セミナー等できてたんですけども、患者さんの少ない希少がんのセミナーをやることは、ずっと我々の願いでした。国立がん研究センター希少がんセンターの先生方、そして情報サイト「オンコロ」の協力を得て、こういう会を催さしていただいておりますことを、本当に感謝申し上げます。

8時半から9時ぐらいまで続きますけれども、ぜひ気軽に、ご質問の時間も、Q&Aの時間も設けておりますので、ご参加いただければと思います。今日はどうもご参加ありがとうございます。

可知) 皆さま今日は、お寒い中、誠にありがとうございます。がん情報サイト「オンコロ」の責任者をしております可知と申します。

我々は国立がん研究センター様が実施しておりますRESET StudyというGISTの医師主導治験について支援させていただいております。そのご縁もありまして、希少がんセンター様と希少がんセミナーという、このような場を共催させていただいておりまして、ありがとうございます。

そういった治験の現状等も、今日西田先生からお話しがあると思いますので、1時間半という長い時間ですけれども、いろいろな質問等もあると思いますが、疑問点を吐き出していただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

加藤) ありがとうございました。では、今日の進め方についてご説明させていただきます。

19時50分ぐらいまで西田先生の講義を聞いていただきます。皆さんの手元に配られている質問表がありますので、19時50分から20時ぐらいの間に書いていただき、スタッフにお渡ししてください。

その後、ディスカッションを始めたいと思います。本日はGISTの患者会 GISTERSの代表者である西舘さんがいらっしゃっております。西舘さん一言お願いいたします。

西舘) ありがとうございます。NPO法人GISTERSの西舘と申します。

GISTの患者会をやっておりますが、皆さんGISTに患者会があると知らなかったという方、手を挙げてみていただけますか?結構いらっしゃるんですね。皆さんと一緒に治療のこと、それから生活のことも、いろいろ考えていきたいと思っている患者会です。どうぞよろしくお願いいたします。

加藤) ありがとうございました。では、西田先生よろしくお願いいたします。

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