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肝動脈化学塞栓療法
[公開日] 2016.11.21[最終更新日] 2016.11.21
肝動脈化学塞栓療法は、肝細胞がんに流れ込んでいる動脈に直接抗がん剤を注入後、塞栓物質で栓をすることで、がん細胞を殺す局所化学療法の一つです。足の付け根からカテーテルを挿入し、肝動脈まで進め、肝がんに取り込まれやすい油性造影剤であるリピオドールと抗がん剤の混合液を注入し、その後、多孔性ゼラチン粒などで栓をします。
使用される抗がん剤には、ドキソルビシンやエピルビシン、マイトマイシンC、シスプラチン、ミリプラチンなどがあります。直接局所に抗がん剤を注入するため、経口薬や点滴での抗がん剤治療より副作用の程度や頻度が低いといわれています。この治療は、切除不能の肝細胞がんで、がんの大きさが3cm以上、もしくは、がんの個数が4個以上であり、経皮的局所治療が不適と判断された肝細胞がんに対して行われます。この治療での根治は難しく、2~4か月ごとに繰り返し実施されることが多いです。
作成:株式会社インテリム
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