ハイドレーションは補水の意。
抗がん剤の1つであるシスプラチンは抗腫瘍スペクトルが広く、強力な抗腫瘍効果を有するため、現在多くの癌化学療法プロトコールにおいて中心的薬剤として用いられている。
シスプラチンは胆汁中や腸管からの排泄がほとんどない尿排泄型の薬剤であり、腎障害を予防するために輸液によるハイドレーションや利尿薬投与が必要である。
1984年に承認された日本のシスプラチンの添付文書では、計2.5 L~5 L、10時間以上かけて補液をシスプラチン投与前・投与中・投与後に行うこととされており、投与患者は必然的に入院加療を余儀なくされていた。これは患者の生活の質を落とす要因となり得、長年、簡便かつ外来ベースでのシスプラチン投与の確立が望まれるところであった。

近年、「少量かつ短時間の補液法」である「ショートハイドレーション法」が開発された。外来でシスプラチンを投与する際、腎機能・PS・年齢を考慮したうえで ショートハイドレーションを推奨されるようになった。ただし、十分な経口水分補給と尿量確保が必須であり、化学療法施行当日から 3 日目まで、食事など通常の摂取量に加えて、1日あたり1,000mL程度の追加補給が可能な症例が対象となる。また,経口水分補液が不十分となった場合、迅速に点滴による水分補給が行える環境が整えられていることが必要である。

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