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PD-L1
[公開日] 2017.12.13[最終更新日] 2017.12.13
PD-L1(Programmed cell Death 1- Ligand 1)は、PD-1(Programmed cell Death 1)と結合し、PD-1を活性化させる働きを持つ、細胞表面に存在するタンパク質です。PD-1は免疫細胞の一種であるT細胞の細胞表面に存在します。T細胞が標的細胞を攻撃しようとして標的細胞に近づいたとき、標的細胞の表面上にPD-L1が存在すると、T細胞上のPD-1と結合し、PD-1を活性化します。PD-1が活性化されると、T細胞は標的細胞への攻撃を中止します。正常な体内では、このPD-1/PD-L1のシステムを使って、T細胞が誤って自分自身の細胞(自己)を攻撃しないようにコントロールしています。
ところが、がん細胞はこのPD-1/PD-L1のシステムを使って、T細胞からの攻撃を巧みにかわしています。つまり、がん細胞は自分の細胞表面上にPD-L1を出し、T細胞からの攻撃を避けているのです。そこで、PD-1、PD-L1に対する抗体を使って、PD-1とPD-L1が結合するのを妨げ、T細胞ががん細胞を攻撃できるようする薬が、PD-1、PD-L1抗体薬です。現在、臨床使用又は開発が進められている抗体薬は、PD-1抗体が2剤(ニボルマブ、ペムブロリズマブ)、PD-L1抗体が3剤(アベルマブ、アテゾリズマブ、デュルバルマブ)あります。
作成:株式会社インテリム
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