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分子遺伝子学的奏効

[公開日] 2018.02.01[最終更新日] 2018.02.01

分子遺伝子学的奏効とは、慢性骨髄性白血病(CML)の治療効果の判定で用いられる基準の一つです。慢性骨髄性白血病は、「フィラデルフィア染色体」という異常な染色体に存在する、「BCR-ABL遺伝子」が原因で発症します。慢性骨髄性白血病の治療効果は、「血液学的奏効」、「細胞遺伝学的奏効」、「分子遺伝学的奏効」の3つのレベルで判定されます。 「血液学的奏効」では、末梢血を顕微鏡などで観察し、がん細胞が残っていないか、白血球の数が減っているかなどを調べます。この基準で寛解と判定された場合、体内のがん細胞は1010個まで減っていると考えられます(診断時は、体内に1011-12個のがん細胞が存在します)。次の「細胞遺伝学的奏効」では、骨髄細胞中に「フィラデルフィア染色体」を持った細胞が残っていないか調べます。 この基準で寛解と判定された場合、体内のがん細胞は109個まで減っていると考えられます。最後の「分子遺伝子学的奏効」では、PCRという検査法を用いて、血液細胞中の「BCR-ABL遺伝子」の発現量を調べます。この基準で寛解と判定された場合、体内のがん細胞は106個まで減っていると考えられます。 作成:株式会社インテリム logo
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株式会社 インテリム

2005年8月に創設されたオンコロジー領域に強みを持つ開発業務受託機関(CRO)です。国内だけでなくグローバル、アジア治験に強みを持ち、韓国、台湾、中国、インド、米国、欧州にネットワークを持っています。 社内には「オンコロジースペシャリスト&エキスパート認定制度」という認定制度があり、現在、50名以上スペシャリスト認定者と、顧問の西條長宏氏(日本臨床腫瘍学会元理事長)の口頭試問をパスした12名のエキスパート認定者が在籍します。

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